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子宝
「子宝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子宝の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
しあげますのは心恥ずかしゅうござりまするが、子のない家にそのすずりを置けば、必ず
子宝が得られますとやらいう言い伝えにちなみまして、いつのまにか子持ちすずりという....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
、このまま回復するのだと、肺尖加答児も間もなく治癒するだろうから、折角始めて得た
子宝のことでもあり、流産をさせないで其の儘、正規分娩にまで進ませていいのだ。だが....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
所を祈願し侍り。されども狂人の血を稟け侍りし故にかありけむ。この男子壮年に及びて
子宝幾人を設けし後、又も妻女の早世に遭ふとひとしく乱心仕りて相果て候。その後代々....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
の声なのであった。 「光明遍照! 光明遍照! 喜びの神! 幸いの神! 男女の神!
子宝の神! おおおお神様よ
子宝の神様よ! どうぞ
子宝をお授けください!」こう讃美....
「結婚論の性格」より 著者:宮本百合子
この頃は、結婚の問題がめだっている。この一年ばかりのうちに、私たち女性の前には早婚奨励、
子宝奨励、健全結婚への資金貸与というような現象がかさなりあってあらわれてきている....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
まりて、日々にみとりし甲斐《かい》ありて、病《やまい》はいつか怠りぬ、実《げ》に
子宝の尊きは、医薬の効にも優《まさ》るらん、 滞在一週間ばかりにて、母上の病....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
を朝に五枚夕べに五枚、日に十枚ずつよオく睨んでからポリポリとたべる。御利益は良い
子宝にめぐまれる。寝小便がとまる。精がつく。石頭が利巧になる。オタフクの鼻がとん....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
他に浮気もせず、殿を大事にさえしておれば、好いに相違無いが、いずれは二人の間に、
子宝が出来ると考えなければならない」 「それはそうで御座いますよ。あの娘は、六人....
「盗難」より 著者:佐藤垢石
が白らけきる宵さえあるのである。 結婚後、五、六年になるが不幸にも、私ら夫妻は
子宝に恵まれなかった。しかし、私らはそれを悩みとも、不幸とも思っていなかった。そ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
ばらくたった頃には、どうやら小金もできた。ただ、夫婦のなかには、どうしたことか、
子宝がなかった。二人にとっては、それが深いなげきの種だった。ところが、その
子宝も....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
彼は考えもし期待もしたのだったが、カテリーナ・リヴォーヴナとのあいだにもやはり、
子宝は授からなかったのである。 子供のないということが、ジノーヴィー・ボリース....
「おさなごを発見せよ」より 著者:羽仁もと子
おさなごは、
子宝のなかのさらに貴《とうと》い宝です。この生きた宝物を新しい心でながめていると....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
と》に言ひ得て妙なりといふべし。」 ゴンクウルはなほ章を新《あらた》にして「
子宝合《こだからあわせ》」の如き錦絵によりて日本の婦女の小児《しょうに》を背負ひ....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
な身振りを見せてくれた. こうして,おれは,始めて交合の道をさとり,次から次と
子宝をもうけて,たぐいまれなる長者になった. これというのも,みんな兄貴のおか....