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子宮
「子宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
じょうだん》のようにして興録に病気の話をしたものの、葉子は実際かなり長い以前から
子宮を害しているらしかった。腰を冷やしたり、感情が激昂《げきこう》したりしたあと....
「或る女」より 著者:有島武郎
葉子は思いきってひそかに医師を訪れた。医師は手もなく、葉子のすべての悩みの原因は
子宮|後屈《こうくつ》症と
子宮内膜炎とを併発しているからだといって聞かせた。葉子....
「競馬」より 著者:織田作之助
しまいには油汗《あぶらあせ》をタラタラ流して、痛い痛いと転げ廻った。再発した癌が
子宮へ廻っていたのだ。しかし医者は入院する必要はないと言う。ラジウムを掛けに通う....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
運の悪い時はどうにも仕様のないもので、母親のお辰が四、五日まえから寝付いていた。
子宮癌《しきゅうがん》とのことだった。金光教《こんこうきょう》に凝《こ》って、お....
「振動魔」より 著者:海野十三
るのである。――こいつを使って堕胎をやらせようというのが、柿丘秋郎の魂胆だった。
子宮は茄子の形をした中空の器である。そう考えると、
子宮にもその寸法に応じた或る振....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
とを、聞きかえしたのだった。 「一口に云えば――」と、わしの顔をジロリと見て、「
子宮鏡という、産婦人科の道具だね」 「よし、判った」わしは、ピカピカするそれを、....
「蠅男」より 著者:海野十三
砂糖|壜のような硝子器の中に、アルコール漬けになって、心臓や肺臓や、ときとすると
子宮などという臓器が、すっかり色彩というものを失ってしまって、どれを見てもただ灰....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
生児の形を指しているのだったよ。ところが熊城君、だいたい双生児というものが、母の
子宮内でどんな恰好をしているか、恐らく知らぬはずはないと思うがね。必ず一人が逆さ....
「わが町」より 著者:織田作之助
の悪い時はどうにも仕様のないもので、母親のお辰が四五日まえから寝ついていたのだ。
子宮癌とのことで、今日明日がむつかしかった。 柳吉が腎臓を片一方切るという大手....
「手術」より 著者:小酒井不木
れて、手術の時など、私たちの準備を厳重に監督なさいました。 ある日、T先生は、
子宮繊維腫の患者に、
子宮|剔出手術を施して講習生に示されることになりました。その....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
情の質が深くそして濡れてくるような別離をしたいものである。愛する者の別離は胎盤が
子宮から離れるように大きな傷をその人の霊魂に与えるものである。したがってその際の....
「笑について」より 著者:岸田国士
医は「産婦は三週間以上横になつたままでいるとちよつと困るのだ。その理由は、即ち、
子宮後屈という病気が起る。ですから、どうしても三週間経てば起さなくちやいかん。」....
「稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
ものを持って来たな」と、怖ろしい眼をしていいました。 「何だ?」 「こりゃ貴様、
子宮だぞ!」 「え?」 「え? もないもんだ。これ、よく聞け、貴様がもってきたの....
「ある自殺者の手記」より 著者:小酒井不木
いわば生き埋めの時に起こるであろうところの恐ろしさ、かの精神分析学者のいわゆる、
子宮内にとじこめられて居たときに得た恐怖その恐怖感の起こるのが、如何にも忍び得な....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
て動かさなければ動かない機械です」 「妙な機械ですなア」 「そうです。哺乳動物の
子宮を進化させたものです」 「動かしてみせてくれませんか? 」 天狗先生は妙な....