子宮癌[語句情報] » 子宮癌

「子宮癌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子宮癌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
その働きは大急ぎで自分の命を磨《す》り減《へら》しちゃったんだ。あの女は肺結核の子宮癌《しきゅうがん》で、俺は御覧の通りのヨロケさ」 「だから此女に淫売をさせて....
競馬」より 著者:織田作之助
、南無《なむ》石切大明神様、なにとぞご利益をもって哀《あわ》れなる二十六歳の女の子宮癌を救いたまえと、あらぬことを口走りながらお百度を踏《ふ》んだ帰り、参詣道《....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
運の悪い時はどうにも仕様のないもので、母親のお辰が四、五日まえから寝付いていた。子宮癌《しきゅうがん》とのことだった。金光教《こんこうきょう》に凝《こ》って、お....
わが町」より 著者:織田作之助
の悪い時はどうにも仕様のないもので、母親のお辰が四五日まえから寝ついていたのだ。子宮癌とのことで、今日明日がむつかしかった。 柳吉が腎臓を片一方切るという大手....
猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
胎内ではぐくみそして産んでくれた母が、どうしてあのような臭い汚物を垂れ流すのか。子宮癌、それはただ病気で、そのためだということは分っている。だが、あの腐爛は、情....
地上」より 著者:島田清次郎
で、伝右衛門との間に容太郎を生んだきり子がなかった。容太郎が十五、六歳のとき母は子宮癌で苦しみ通して死んでしまった。しっかりした女手がなくなったために、青木の家....