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「子思〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子思の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
うじゃく》との中庸で、節倹は吝嗇《りんしょく》と浪費との中庸であるといった。能く子思《しし》の考に似ている。また進化論の倫理学者スペンサーの如きが、善は種々なる....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
二郎の一件に入用の所だけを摘んで平たく申しますと、唐の聖人孔子様のお孫に、※字は子思と申す方がございまして、そのお子を白字は子上と申しました、子上を産んだ子思の....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
早く全快してここにわが帰りを待っているようにならばなど今日立ち寄りて来し逗子の様子思い浮かべながら、陶然とよき心地になりて浴を出で、使女が被る平生服を無造作に引....
平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
えします。 私は決して気紛れな妄想から経済的独立の可能をいうのではありません。子思は「あるいは生れながらにこれを知り、あるいは学んでこれを知り、あるいは困んで....
連環記」より 著者:幸田露伴
て出て来た。檀弓に見えて居る通り、子上の母死して喪せずの条によれば、孔子の御孫の子思子が妻を去られたことは分明である。又其章の、門人が子思子に問われた言葉に、「....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
像――そういう異様に葉の大きな一本の樹を装飾的にあしらった、浅浮彫りの、数箇の太子思惟像の写真などをこの頃手にとって眺めたりしているときなど、私はまた心の一隅で....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、良人に唇をもってゆく。よく眠っている慎一は、少年ぽくむにゃむにゃで応える。峯子思わず笑う。そんな経験は慎一がいつ留守になるかもしれないという条件とともに二三....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
の花嫁をからかいに来る、その度に花嫁がたまぎるような悲鳴を上げてこわがるので、息子思いの父親はその次の年から断然夕顔の裁培を中止したという実例があるくらいである....
智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
、津田青楓の諸氏に出入して其の影響をうけ、又一方、其頃平塚雷鳥女史等の提起した女子思想運動にも加わり、雑誌「青鞜」の表紙画などを画いたりした。それが明治末年頃の....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
、師匠ンとこへ小遣いをせびりにゆかねえンだ。稽古こそ日本一やかましいが、人一倍弟子思いの師匠だ。まして当時飛ぶ鳥落とす三遊亭圓朝師匠じゃアねえか。なにもクヨクヨ....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
で長い曲を弾きました。それは短嬰ヘ調で始まる「暗と血薔薇」の曲でござります。(公子思いあたると云う風をなす)それを聞いている中に、娘の心は夢よりも幽になり、意志....
西田先生のことども」より 著者:三木清
、「何某はどうしているか」と、弟子たちのことを忘れないで尋ねられる。先生は実に弟子思いである。またお訪ねすると、時にはいきなり「どうだ、勉強しているか」と問われ....