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子房
「子房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子房の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
し、法網をくぐろうとした横着者を法網に引き入れた手際《てぎわ》は、実に法律界の張
子房《ちょうしぼう》ともいうべきではないか。 三五 “He shakes h....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
に入れて、金二十五両を借り、それを持って往って貞固を弘前へ案内した。 貞固の養
子房之助はこの年に手廻を命ぜられたが、藩制が改まったので、久しくこの職におること....
「沓掛より」より 著者:寺田寅彦
実のことだけを詳しく取り扱ったいわゆるカルポロジーの本を読んだときに、乾燥すると
子房がはじけて種子をはじき飛ばすものの特例の一つとして Impatiens no....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
歓《よろこ》びこちらも儲けると、今更気付いた人あって、足下《そっか》は当世の陶朱
子房だから何分|播種《はしゅ》しくれと、処女を提供せぬばかりに頼まれたが、所詮盗....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れてあるが、これは、ちょっと読みにくい。 その次が、かなり癖のある強い筆跡で、
子房未虎嘯(
子房《しぼう》未《いま》だ虎嘯《こしよう》せざりしとき) 破産不為家....
「芽生」より 著者:宮本百合子
っと人にたっとばれる実になりそうに思われる。ようやく白いあまい形をした花が散って
子房がふとり出すと、もう一寸でもさわるとすぐ思いきりよくポロリと落ちてしまう。小....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
スルニ花穂ニ小柄ヲ具ヘ柄上二乃至四小葉アリ小苞ハ緑色卵円形ニシテ外面絨毛ヲ密布ス
子房ハ卵形ニシテ外面絨毛ヲ帯ビ先端ニ短柱ヲ具ヘ柱頭長ク二分ス花穂ノ全長四五分許ニ....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
る。花中《かちゅう》に多雄蕊《たゆうずい》と、細毛《さいもう》ある二ないし五個の
子房《しぼう》とがあり、
子房は花後に乾《かわ》いた果実となり、のち裂《さ》けて大....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
媒花であるから昆虫によって媒助せられ、雄花の花粉を虫が柱頭へ付けてくれる。そして
子房は花の下にあっていわゆる下位
子房をなし、花後に果実となりついにそれが開裂して....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、いよいよ諸国から、賢才や勇猛の士が集まった。 曹操が見て、 「貴様は我が張
子房である」 と許したほどの人物、荀※もその時に抱えられた。 荀※だの、野に....
「三国志」より 著者:吉川英治
。――それを今日の人物と比較することは困難で、古人に求めれば、周の太公望、漢の張
子房などなら、彼と比肩できるかもしれませぬ」 「ご辺と友人のあいだならば、願うて....