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「子時計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子時計の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの庭」より 著者:宮本百合子
ふるえるその手の中指に見事なダイアモンドの指環がきらめき、煖炉棚の上におかれた振子時計が、ガラス・ケースの中で一本の金線につられた金色の振子を音なくまわし、部屋....
博物誌」より 著者:岸田国士
でいるのを見ると、私は胸が悪くなる。その様子は、さながら、時間もなにも分らない振子時計の機械的な無駄骨折りにひとしいものである。何が面白くあんな跳び方をし、なん....
火の扉」より 著者:岸田国士
形や、つぼや、革とじの書物や、壁にかゝつている大きな裸体画や、暖炉の上の珍しい振子時計やに眼をうつしながら、たずねる。 「こゝはどういうおうちですか」という市ノ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
から泣けよ」 と言ったら、チンカランチンと音をさせて袋をおろし、中から大きな振り子時計を引き出した。それはふるさとの家の茶の間にかかっていた古風な物で私の幼い日....