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「子狐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子狐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手袋を買いに」より 著者:新美南吉
ーっ」と物凄《ものすご》い音がして、パン粉のような粉雪《こなゆき》が、ふわーっと子狐におっかぶさって来ました。子狐はびっくりして、雪の中にころがるようにして十|....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まあ、そうですよ」と、銀蔵は手拭で洟《はな》をこすりながらうなずいた。「なにしろ子狐を責め殺したのが悪かったんですよ。死んだ者の親戚の人達もまあ仕方がねえと諦め....
三郎爺」より 著者:宮本百合子
から、なかなか子持ち狐、それも強飯と薯の煮たのを供えられる資格のある、生れたての子狐を伴れたのには出会わない。けれども、四日五日と欠かさず歩きまわっているうちに....
雪渡り」より 著者:宮沢賢治
ました。 「甚兵衛さんならじょうるりじゃないや。きっと浪花《なにわ》ぶしだぜ。」子狐紺三郎はなるほどという顔をして、 「ええ、そうかもしれません。とにかくお団子....
」より 著者:マクラウドフィオナ
なかった。時々、鹿の蹄が羊歯《しだ》のなかに音をさせた。どこかの樫の根もとの穴に子狐たちの唸りあう声はあつさの中の赤い脈のようであった。時に、青い空の清らかな深....