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子等
「子等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
男はそのかみ、神武御東征のとき、偽者《にしもの》土蜘蛛と呼ばれ、来目《くめ》の
子等によって征服されて帰順した、一党の裔《すえ》であった。その祖先は天富命《あめ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
り。それが跫音を密めて来て、隣の空室へ忍んだことを、断って置かねばならぬ。こは道
子等の母親である。 ――同一事が――同一事が……五晩六晩続いた。 ....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
した。その息は又何かの拍子に一篇の抒情詩に変ることもあった。 わが愛する者の男の
子等の中にあるは 林の樹の中に林檎のあるがごとし。 ……………………………………....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
そは、裏切る事なく私を求める者に伝えてくれるだろう。 暗示こそは人に与えられた
子等の中、最も優れた娘の一人だ。然し彼女が慎み深く、穏かで、かつ容易にその面紗を....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
こう思ってしまった。恐ろしい感違いだ。実はこの木の無いところは木地屋という椀や杓
子等のほり物をする人が、雪の無いときやってきて木を切ってしまったところである。随....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
ばされ、御乗馬御供矢大臣多く召連れたり。供廻り衆の行装亦数奇を極め、緋縮緬、紅繻
子等の火打をさげ、大名縞又は浪に千鳥の染模様の衣服にて華美をつくしたり。 遊芸....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
科が呼置きたる此家の店番にして即ち先刻余と目科と此家に入込しとき店先にて大勢の店
子等に泡を吹きつゝ話し居たる老女なり、女「何御用か知ませんが少々用事も有ますので....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
、素足に草鞋をはいて、腰縄をつけられて引っぱられて行くさまは、たしかに道行く婦女
子等をして顔そむけしめ唾はかしむるに足るものであろう。しかし向うの思わくなぞはど....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
日に、魂ある男子はもちろん、女子も共に祖国に殉じた。魂のない生残り者として生れた
子等は、ついに永遠に、魂を持つ機会を与えられないのであろうか。 大総督と女....
「わがまま」より 著者:伊藤野枝
がいかにもなつかしく快よく響くのだが、今日はそれどころではない。彼女は連れのまき
子等が何を話しているか何をしているか、そんな事に注意する余裕はなかった。彼女は顔....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
一 麹町九段――中坂は、武蔵鐙、江戸砂子、惣鹿
子等によれば、いや、そんな事はどうでもいい。このあたりこそ、明治時代文芸発程の名....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を命ける。それから命名式の当日はその親族、朋友らからして酒肉あるいは衣服または銀
子等の贈物をして来る。で、その祝賀のために来たところの人々にはこっちでも茶、酒、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
敷きくらい大なる石堂を建て、その中に拝壇を設け、花瓶、燭台、写真、油絵、植木、椅
子等を陳列せり。 パリにて上等の墓地は、一人前七百フラン(わが金百七十五円)の....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
そして最後にまた、どれほどの精力の発揮、どれほどの猛烈な激しい仕事を、革命がその
子等に要求するかを彼等に説きたいと思う。これは革命の成功のためには、危機のさいの....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
師・沙門等の称はあるが、法師の通称はみえておらぬ。用明天皇二年、帝病あり、皇弟皇
子等豊国法師を引いて内裏に入れたとあるのが、僧侶としての法師の語の初見である。次....