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子羊
「子羊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子羊の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
右様の話が出来たのであろう。 英国の俚諺《りげん》に、三月は獅子のように来り、
子羊のごとく去るというは、初め厳しく冷ゆるが、末には温かになるを指《さ》す。しか....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
リッグをあげると言って約束したくせに、今になって、こんなことをするのです。去年も
子羊をあげると言っておきながら、その羊が肥えてくると、すぐ肉屋に売り払ってしまっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れた。ついにマリユスは崇高で穏やかで世に珍しいその男のことを、自分の父であった獅
子羊《ししひつじ》とも言うべきその人のことを、十分に知り得るに至った。
かくて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
奇跡によって、この天の少女と地獄の老人との間に共同の生活が立てられたのか。何者が
子羊を狼《おおかみ》に結びつけ得たのか。そして更に不可解なことには、何者が狼を子....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
や。何用で礼子さんに会いたいのか、ぼくには分らないが、あの人自身が全然迷っている
子羊で、あなたに貸す智恵は持ち合せッこないですよ。あなたとは性格もちがいすぎる。....
「一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
いだが、カリーの女神を祭る精進日となるのです。 水浴をし、あらゆる慾望を絶ち、
子羊を犠牲にする。そしてもって、破壊の女神カリーをお慰め申しあげるのです。けれど....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
イモはまた中国にも産するから全く縁がない訳ではない。そしてこのホドイモは中国で九
子羊と称しているものと同じであろうと信ずる。この九
子羊は呉其濬《ごきしゅん》の『....
「小波瀾」より 著者:神西清
に言った、 「自分がぴんまで悪いくせに、この俺が駄目にしただって? 大した無垢の
子羊があったもんだ! じゃ、つまり、この俺がお母さんを駄目にした、ってそうお前に....
「小説のタネ」より 著者:吉川英治
らしい。そこで僕の例の空想は、青年時代の右近には、幾多の女性もあり、やはり迷路の
子羊だったことにして書いたんです。そしてそこから解脱してゆく右近を書こうとしまし....