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子育て
「子育て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子育ての前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
み出したとは、いったいどうしたわけじゃ」 「どうもこうもござんせぬ。ゆうべ本所の
子育て観音さまに虫封じのご祈祷《きとう》がござんしたゆえ、こちらにおいでの糸屋の....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
こ/\出かけて行かねばならなかった話。珍な話ではつい其処の斗満川原で、鶺鴒が鷹の
子育てた話。話から話と聞いて居ると、片山君夫婦が妬ましくなった。片山君も十年精勤....
「母親」より 著者:若杉鳥子
を母親は一番辛く考えた。 しかし長い間の病人を見送って、彼女は今始めて、台所と
子育てとの不生産的な生活から解き放たれたような気がした。 市ヶ谷富久町は、古い....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
って三方の上へ重ねました時、つい、それまでは不信心な、何にも知らずにおりました。
子育ての慈愛をなさいます、五月帯のわけを聞きまして、時も時、折も折ですし、……観....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
なんだなア。もう純潔がないのだから、これ実に妖怪にして悪鬼です。金銭の奴隷にして
子育ての虫なんだな。からだなんざアどうだって、亭主の五人十人取りかえたって、純潔....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、口惜しかったら、生活の中に、自分の個性ぐらいは生かしたまえ。諸氏ただ台所の虫、
子育ての虫にあらずや。 私は三年ぐらい前に有楽町の当時五人の姐御の一人の「アラ....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
したように言った。 「ところが、まったく二代は続いていないのです。井戸屋の家には
子育てがない。子供が生れてもみんな死んでしまうので、いつも養子に継がせているそう....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
てえが、よしよし、そうれ、今日はお前に飴ば買うて来てやったかんな、あんでも名代の
子育て飴だていう、これ食って早く元気になれよ、嬢様に苦労ばかけるな、……ああ、ま....
「鈴が通る」より 著者:三好十郎
につづく)闇売りの事ばかしじゃねえ。おらなぞ、こうして戦争後家ば立て通して三人の
子育てるためにお前さん、まっ黒になってタンボ稼いでいるのに、人の気も知らねえで、....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
てえが、よしよし、そうれ、今日はお前に飴ば買うて来てやったかんな、あんでも名代の
子育て飴だていう、これ食って早く元気になれよ、嬢様に苦労ばかけるな、……ああ、ま....
「山の人生」より 著者:柳田国男
る一つ身の着物を献上する風があったというが、今はいかがであろうか。これに対しては
子育ての守として、巨大なる山杓子を授けた社もあったという。越前|湯尾峠の孫杓子を....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
限り、近所に住む雀どもは親類、または同族であったのだろうと思っている。 一期の
子育てを終ってしまうと、雀の家庭は解散してしまうかどうかは常に問題になる。大きな....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
うは思わなかったのであります。それで御鬮の表には、子安井は産前産後の女のために、
子育てを助け守りたもうべき深い思し召しのある井戸だから、早く浚えて清くせよと出た....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
三本添えて、団子を突刺して食べさせるようにするとか、またはオダイシは寡婦であり、
子育ての苦しいにつけても、亡くなった主人の有難さが思い出され、それを頭の上に戴く....