孔雀明王[語句情報] » 孔雀明王

「孔雀明王〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孔雀明王の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
じ》の内陣で、金泥《きんでい》も緑青《ろくしょう》も所《ところ》斑《はだら》な、孔雀明王《くじゃくみょおう》の画像を前に、常燈明《じょうとうみょう》の光をたのむ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
のである。その「聖壇」の中央に壮麗を極わめた建物があったが、内に安置された本尊は孔雀明王だということである。しかし内陣は薄暗く、それに不断に香の煙りが立って、あ....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
銕鉢へ入れて外国へ行ったなどということであるが、余りあてになろう訳もない。小角は孔雀明王咒を持してそういうようになったというが、なるほど孔雀明王などのような豪気....
死者の書」より 著者:折口信夫
、村人がすべて、そう信じて居たのである。荒廃すれば繕い繕いして、人は住まぬ廬に、孔雀明王像が据えてあった。当麻の村人の中には、稀に、此が山田寺である、と言うもの....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
一、密室の孔雀明王 ――(前文略)違法とは存じましたけれども、貴方様がお越しになるまで、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、都へお返りなされてでござりまいた。――まことに、仏天の冥護ならんと、その折も、孔雀明王の御壇に、われら、いかばかり謝し奉ったことかしれませぬ」 「…………」 ....