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字余り
「字余り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
字余りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
などこれを聾と見、その脊の斑紋実は文字で歌を書いて居るという。その歌を南方先生が
字余り都々逸《どどいつ》に訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人に捉《と....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
た心理を学ぶ方がいい。なおこの歌で学ぶべきは全体としてのその古調である。第三句の
字余りなどでもその破綻を来さない微妙な点と、「風を時じみ」の如く圧搾した云い方と....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
掛るところは、なんとも云えませんな。そこで、涼しさや頬に女船頭の乱れ髪。はははは
字余りや字足らずは、きっと後世に流行りますぜ」 相変らず宗匠、駄弁を弄している....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
からこちょう》 からになる蝶には大和魂を招きよすべきすべもあらじかし 結句
字余りのところ『万葉』を学びたれど勢《いきおい》抜けて一首を結ぶに力弱し。『万葉....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
とは言い得ぬなり。もし埋むに力入れたらんには俗句と成り了《おわ》らん。落ち埋むと
字余りにして埋むを軽く用いたるは蕪村の力量なり。よき句にはあらねど、埋むとまで形....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
出しせず、紅葉が淡島寒月にかぶれて「稲妻や二尺八寸ソリャこそ抜いた」というような
字余りの談林風を吹かして世間を煙に巻いていた時代であった。この時代を離れては緑雨....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
るということが一番大きな特色である、もっとも十七字といったところで中にはいわゆる
字余りの句というものがあって十八字、十九字あるいは二十四、五字までになる句もある....