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字幕
「字幕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
字幕の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
工場に入り、模範職工になり、取り立てられて、一大富豪になる映画だった。――弁士は
字幕にはなかったが、「げに勤勉こそ成功の母ならずして、何んぞや!」と云った。 ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ックスに到達しようという……よろしく満腔の御期待をもって……【溶暗】……
【
字幕】 実母と許嫁と、二人の婦人を絞殺した怪事件の嫌疑者、呉一郎(明治四十年十一....
「涙のアリバイ」より 著者:夢野久作
すべて無
字幕、説明なしで、手だけを中心とし、その他の物体は、手の背景としてうつす。但、生....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
タージュ手法に類するものを拾い出すことも可能であろうと思われる。 映画における
字幕サブタイトルに相当するものすら、ある絵巻物には書き込まれてあるのも興味あるこ....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
、この言葉は漠然としている。私の感じでは、深さにも種類があると思う。例えば活動の
字幕に、アフリカ大密林の深きところ、と云うタイトルが出たとする。私たちの受ける印....
「獏鸚」より 著者:海野十三
。やがて小さいスクリーンに、ぶっつけるような音が起ると、現代劇「銀座に芽ぐむ」が
字幕ぬきでいきなり映りだした。 帆村は私の隣りで熱心に画面を見ているようだった....
「三鞭酒」より 著者:宮本百合子
「何? どうしたの」 「何でもないの」 云うあとから、更に微笑まれる。私は、
字幕《タイトル》でなく、人間の声で「アイ、ラヴ、ユー」 というのをきいたのは、生....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
んなふうに。 最初スクリンいっぱいに、疾走中の汽車の車輪を大きく見せて、つぎに
字幕。 「明治四十二年十月二十六日午前八時、元勲伊藤公の坐乗せる特別列車は、長春....
「狼疾記」より 著者:中島敦
蕃地の探検を終えた白人の一行が引揚げて行く所なのであろう。 それも消え、最後の
字幕も消えると、パッと電燈が点《つ》いた。 映画館を出ると、三造は、早目の晩食....
「七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
し立てていた。 映画館に行くと、トーキーはフランス語でしゃべっているが、説明の
字幕は左端にアラビア語、右端にギリシア語が出た。フィルムはフランス物が多かった。....
「カットの文法」より 著者:中井正一
ここに映画は、別の文法をもっていることを考えざるをえない。 トーキーあるいは
字幕で通り一遍の「繋辞」「コプラ」をもってはいる。しかし、もう一つの大きなコプラ....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
橋の花園館に松井翠声氏の説明を陶然と聞きながら眺めた、オレンジ色のアルハベットの
字幕はいまでもなつかしい。 ターザン映画を最初に見たのは、やはり葵館で、三十何....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
真の姿が自から水の上にちらついているのに、親しみが寄せられるのである。西洋映画の
字幕において屡々見られ、トーキー映画に於ても屡々聞かれる旧套語、「私はあなたがな....