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存え
「存え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
存えの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
。 「未練だね。世間じゃ、誰もあの人が活きているとは思わない。私だって、実際|生
存えていようとは考えないが、随分その当時、表向きに騒いで、捜索もしたもんだけれど....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
は私が妻の後を追いはしまいかと絶えず注意し初めた。それがために死にもならず、生き
存えてきましたが、しかし今になって考えるとあの時に自殺していた方がどんなによかっ....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
は黙って俯向いて了った。 思出の人 総司は、良順の介抱によって、今日|生
存えているといってもよいのであった。はじめ総司は、他の新選組の、負傷した隊士と一....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
た筈である。それだのに人猿と相伴なってボルネオの奥地に棲息し二十世紀の今日まで生
存えていようとは正に世界の驚異である。 私とダンチョンとはこの驚異にすっかり魂....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
を一突にて深く刺れ「苦」とも云わずに死せしとこそ思わるれ、曲者の去りたる後まで生
存えしとは認む可からず、笑の浮みしは実際にして又道理なり、血の文字を書きしとは、....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
んで退けて、十兵衛という愚魯漢は自己が業の粗漏より恥辱を受けても、生命惜しさに生
存えて居るような鄙劣な奴ではなかりしか、かかる心をもっていしかと責めては後にて弔....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
其の熊に囓み殺されることかと思いの外、却って熊のために助けられまして、今まで命を
存えて居りました、不憫と思召して何うぞお助け下さいまし」 喜「何しろ怖かねえ姿....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
味覚を持っている一人だった。対山は岡田半江の高弟で、南宗画家として明治の初年まで
存えていた人だった。 対山はひどい酒好きだったが、いつも名高い剣菱ばかりを飲ん....
「古木」より 著者:豊島与志雄
から呟きました。 「なにしろ、焼けて枯れてるんだ。」 この椎の木が、今まで生き
存えてきたのも、幸運に恵まれたからだとも言えますでしょう。何百年もの間には、落雷....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
た。長八は渋江氏の江戸を去る時|墓木拱していたが、久次郎は六十六歳の翁になって生
存えていたのである。 飾屋長八は単に渋江氏の出入だというのみではなかった。天保....