存じの外[語句情報] » 存じの外

「存じの外〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

存じの外の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
めた。 「一|書《しょ》進上致しそろ、今日火急の御召《おめし》にて登城致し候処、存じの外にも、そこもとを手に掛け候よう上意蒙り申候。されどそこもとには、天草にて....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
層お早くお帰りになりました、まだめったにはお帰りにならないと思っていましたのに、存じの外にお早うござりました、それでは迚も御見物は出来ませんでございましたろう」....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
「へえ直に往って参りますつもりでございましたが、大きに遅くなりました」 侍「いや存じの外早かった、手前先程から其処に居たか、また今帰って来たか」 舁「へえ今……....
私本太平記」より 著者:吉川英治
隔意をふくむ心は、まったくないと申すのだな」 正成も、かさねて、 「さらさら、存じの外です。一つ御旗の下、まして今、外敵をひかえ、さような違和を内に持ってよい....