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存意
「存意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
存意の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
如き禁止令を発布することとなった。 一、人身ヲ売買シ終身又ハ年期ヲ限リ其主人ノ
存意ニ任セ虐使致シ候ハ人倫ニ背キ有マシキ事ニ付古来制禁ノ処従来年期奉公等種々ノ名....
「自然描写における社会性について」より 著者:宮本百合子
ことが見られる。人間は自然の一部として地球の上に棲息しているのではあるが、その生
存意欲によって、人間の生活の進歩と豊富化のためには、山を河に変え、水を火に換えて....
「逆立ちの公・私」より 著者:宮本百合子
本のため」或は「天皇のため」にということが、すべての私を滅した一億人民の公的な生
存意義とされたのであった。 日本の個人主義は、よきにつけ、あしきにつけ、未発達....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
の者である以上、あくまでも探査の機密を尊《たっと》んでおいて、ただそれとなくその
存意をたぐり出すために過ぎなかったのだが――。
なかでは、泰軒が帯を締めなおし....
「魔都」より 著者:久生十蘭
、二十と命をおとす有用な方々の、せめて弾丸よけにでもなりたいというだけで、ほかに
存意のあることじゃございません。どうかまげて御聞きずみ願いたいんでございます」
....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
が》むるにあらず、またこれを買う者を愚なりとて謗《そし》るにあらず、ただわが輩の
存意には、この人をしてなお三、五年の艱苦《かんく》を忍び真に実学を勉強して後に事....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
十郎殿や伝七郎殿のごとき御不覚あるなよっ。ご幼少とのことゆえ助人は何十人たりとも
存意のまま認めおく。ただし武蔵はかくの如く唯一名にて参ったり。一人一人かからるる....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
礼。 第三。……前ノ大内記日野俊基朝臣と洛中にて密会をとげたるは、そも、いかなる
存意の下にや。 と、たたみかけられた。 その間、高氏は、目をとじていたがとじ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
へあかす愚でなくてなんであろう。よろしくここは人心をなだめ、いくたびなりと尊氏の
存意をただして、事を政治による解決へ見いだしてゆく工夫こそ、われら朝臣の務めと申....