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孝
「孝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
帽をかぶった能勢の写真の前で悼辞《とうじ》を読んだのは、自分である。「君、父母に
孝に、」――自分はその悼辞の中に、こう云う句を入れた。
(大正五年三月)....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
これは
孝子伝吉の父の仇《あだ》を打った話である。
伝吉は信州《しんしゅう》水内郡《み....
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
。――」
その微笑は無言の内に、こう申していたのでございます。
「お父さん。不
孝の罪は勘忍して下さい。わたしは二年以前の雪の夜《よる》、勘当《かんどう》の御詫....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
わなかった。
二
すると同じ三十日の夜《よ》、井伊掃部頭直
孝《いいかもんのかみなおたか》の陣屋《じんや》に召し使いになっていた女が一人|俄....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
る。が、兄は帰って来ない。その内に母は死んでしまう。すると姉や浅川の叔母が、親不
孝だと云って兄を責める。――こんな光景も一瞬間、はっきり眼の前に見えるような気が....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
っている。――そういう考えの意味のないことは彼にも勿論《もちろん》わかっていた。
孝子でも水には溺《おぼ》れなければならぬ、節婦でも火には焼かれるはずである。――....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
すると言わなければならぬ。
日本人
我我日本人の二千年来君に忠に親に
孝だったと思うのは猿田彦命《さるたひこのみこと》もコスメ・ティックをつけていたと....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
。「主《しゅう》」をして、「家」を亡さしむるが故に――「主《しゅう》」をして、不
孝の名を負わしむるが故に、大事なのである。では、その大事を未然《みぜん》に防ぐに....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
出て立木打ちをやらされたり、馬に乗せられたりした。母からは学校から帰ると論語とか
孝経とかを読ませられたのである。一意意味もわからず、素読するのであるが、よく母か....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
高き個人主義の上に立ち、アメリカ以上の夫婦中心に徹底するのである。親子の間を結ぶ
孝行の道は、これによつて却つて純粹且つ素直に遵守されるものと思われる。この間、同....
「橋」より 著者:池谷信三郎
をしてるの? ――そんなこと、訊かないって約束よ。 ――だって、…… ――私は親
孝行をしてやろうかと思ってるの。 ――お母さんやお父さんといっしょにいるんですか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のでございました。 『いつまでも老いたる両親に苦労をかけて、自分は何んという親不
孝者であろう。いっそのことすべてをあきらめて、おとなしく鎌倉へ戻って専心養生につ....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
一文人形を出して並べ立てて、一々言い立てをして銭を貰うのは普通だったが、中には親
孝行で御座いといって、張子の人形を息子に見立てて、胸へ縛り付け、自分が負ぶさった....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
させてやるぞ」 杜子春はこう嚇されても、やはり返答をしずにいました。 「この不
孝者めが。その方は父母が苦しんでも、その方さえ都合が好ければ、好いと思っているの....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
の晴れた晩、船にのりました。 父親は涙を流してマルコにいいました。 「マルコ、
孝行の旅だから神様はきっと守って下さるでしょう。勇気を出して行きな、どんな辛いこ....