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孝女
「孝女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孝女の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
も道理。ご記憶のよいかたがたは、まだお忘れでないことと存じますが、第六番てがらの
孝女お静の事件に、浅草でその現場を押え、悔悛《かいしゅん》の情じゅうぶんと見破っ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の継母《ままはは》事件で、右門に生まれてたった一度のごとき男涙をふり絞らしたあの
孝女静のことです。その節、右門が声明しておいたとおり、世にも可憐《かれん》な
孝女....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
女を(お酌さん。)なぞと云う奴は、親のために焼芋を調え、牡丹餅を買い……お茶番の
孝女だ。」 と大に擽って笑うと、妙子は怨めしそうな目で、可愛らしく見たばかり。....
「仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
った。 版元は鶴喜《つるき》であった。一時|喧伝《けんでん》された奥州佐久間の
孝女お竹なる者が生仏として霊験をあらわすという談《はなし》を前篇四冊後篇三冊に編....
「創生記」より 著者:太宰治
、そのような芝居に顔をしかめる。「気のきいたふうの夕刊売り、やめろ。」夕刊売り。
孝女白菊。雪の日のしじみ売り、いそぐ俥にたおされてえ。風鈴声。そのほかの、あざ笑....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
で隙を覘う、水司又市も眼は血走って、此の小娘只一|撃と思いましたが、一心|凝った
孝女の太刀筋、此の年四月から十月まで習ったのだが一生懸命と云うものは強いもので、....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
でない。処へ眞葛周玄が駈けて来るという、一寸一息して後を申上げます。 西塚村で
孝女お蘭が災難に遇います処へ、通り掛った粥河圖書が、悪武士を取って投げまする、片....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
昼夜眠らずして倦《う》むことなく、それに奇妙なのは盗賊ながら日本を週国して、孝子
孝女を探り、堂宮《どうみや》の廃《すた》れたのをおこして歩いたというところが変っ....
「三甚内」より 著者:国枝史郎
次のような事が記されてある。 「庄司甚内というは同じ盗賊ながら日本を回国し、孝子
孝女を探し、堂宮の廃れたるを起こし、剣鎗に一流を極わめ、忍術に妙を得、力量三十人....
「最後の一句」より 著者:森鴎外
」と感じて、その感じには物でも憑いているのではないかという迷信さえ加わったので、
孝女に対する同情は薄かったが、当時の行政司法の、元始的な機関が自然に活動して、い....
「金狼」より 著者:久生十蘭
闇に突いた。……階下へ降りてゆくとお前さんが待っていていうことがいい。天晴れだ、
孝女だ、見あげたもんだ、といったねえ。感極まって泣きだした。……泣かしておいてお....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
ども、応ずるは売れるからで、売るのには身をもって勤めねばならないとか。 いかに
孝女でも悪所において斟酌があろうか、段々|身体を衰えさして、年紀はまだ二十二とい....
「三国志」より 著者:吉川英治
ねんごろに葬りました。程なく、このことが、上虞の令|度尚と申す人から帝に奏され、
孝女なりと仰せられ、邯鄲淳に文章を草すべく命ぜられ、石にそのことを刻まれました。....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
で、化して鳥となる点はいわぬけれども、かつて井上哲次郎氏の作として有名であった「
孝女白菊」なども、あるいはこの昔話を現代化したのではなかったかと思う。 今日の....