孝道[語句情報] »
孝道
「孝道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孝道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
る。思えばその心根がいっそふびん、せ、せめてもこのわたくしが、ふびんなその父への
孝道に、最、最後の
孝道までに、いいませぬ! 口がさけても申しませぬ……ご、ごめん....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
上へ宜しくお執成を願いますれば拙者も慾ばかりではござらん、先祖へ対して此の上ない
孝道かと存じますで、どうぞ伯父上へ貴方様から宜しく御推挙を願いたい」 梅「いや、....
「惜別」より 著者:太宰治
れるようになったのです。」 「それはしかし、言いすぎでしょう。二十四孝は、日本の
孝道の手本です。ばからしい事はありません。」 「それでは、あなたは二十四孝は何と....
「婦人改造の基礎的考察」より 著者:与謝野晶子
旅行しないということを道徳としています。それだからといって、人は食物中心主義とか
孝道中心主義とかに一生の重点を決めてしまう訳には行きません。 三月の『婦人公論....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、頭取扱モ不断ニ敵対シテ、トウトウ今ノ如クノ身ノ上ニ成ッタ、幸イニ息子ガヨクッテ
孝道シテクレ、又娘ガヨクツカエテ、女房ガオレニソムカナイ故ニ、満足デ此年マデ無難....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
堯典に見るにその事業は羲氏・和氏に命じて暦を分ちて民の便をはかり、その子を措いて
孝道を以て聞えたる舜を田野に擧げて、之に位を讓れることのみ。而してその特異なる點....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
と諺《ことわざ》にいうごとく、親が存命《ぞんめい》で孝行する機会のあるときに
孝道の教訓を聞いても、なに分かりきったこと、百も承知と思いながら怠《おこた》るが....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ようとしたのである。そういうことがその本のどこかに断ってあった。 鶴見は訳者の
孝道に感じ入った。それに対してかれの為すところは浅ましいかぎりである。かれはいよ....
「親子の愛の完成」より 著者:羽仁もと子
心のもっとも大きな欠陥は、どうしてもここからきていると思います。 三 それでは
孝道のおとろえたことをなげいて、むかしのように親孝行親孝行ということを私たちの子....
「作家の生活」より 著者:横光利一
。そうでなければ次ぎの進歩が分りかねるからであるが、昨年の夏、総持寺の管長の秋野
孝道氏の禅の講話というのをふと見ていると、向上ということには進歩と退歩の二つがあ....
「今世風の教育」より 著者:新渡戸稲造
すこぶ》るこの方法でよかろうけれども、青年の心を養うるに小理窟で行くものでない。
孝道を教えるに、
孝道の理窟を説くに及ばぬと思う。孝行は理窟以外のことであって、実....
「三国志」より 著者:吉川英治
じまって以来、おそらく汝ひとりであろう。身体髪膚これ父母に享くという。汝はまた、
孝道の実践家だ。――暇をつかわすゆえ、許都へ帰って眼の治療をするがいい」 曹操....
「三国志」より 著者:吉川英治
――それをしも、忍んでするのが、真に国事に尽すということではありませんか。忠義も
孝道も、山林幽谷のものではありますまい。――先生、どうか胸をひらいて、ご本心を語....
「三国志」より 著者:吉川英治
た。 「病人にせよ、会えばお怒りときまっている。病を重らすだけのことだ。さすれば
孝道にも背くことに相成ろう。不孝をするため、わざわざ来られたわけでもあるまい!」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を紅くする。何事によれ、歯に衣きせぬことが、生ぶ声早々な新政体のためだし、唯一の
孝道ともおもっておられるようなのだった。 「いかんのか」 子なればこそか、父皇....