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「季候〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

季候の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
皆友達のようであり、砂上に遊び戯るる子供等を見るのも楽いと書いてよこした。とかく季候は雨勝ちであったが、幸いに日も輝いて来たと書いてよこした。あなたの老友よりと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。碁打ちになる、俳諧師になる。梅川の浄瑠璃じゃあないが、あるいは順礼、古手買、節季候にまで身をやつす工夫を子供の時から考えていた位です。そうして、かの水野が先例....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ざいまして、四年には山陽道に大水が出て、二年洪水が続き、何処となく湿気ますので、季候が不順のところから、流行感冐インフルエンザと申すような悪い病が流行って、人が....
斜陽」より 著者:太宰治
持を丈夫にお持ちになっていさえしたら、わけなくなおってしまいますわ。ことしの夏の季候不順がいけなかったのよ。夏はきらい。かず子は、夏の花も、きらい」 お母さま....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
じないという。 ことに、二つき三月とこの猿の湯に浸《つ》かりあげれば、年どしの季候の変り目に、思い出したようにふる傷が泣くということがない。 別人のような達....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましたが、七年の方が殊《こと》にひどうござんした。その年は春の初めから引続いて、季候が不順でございまして、梅雨《つゆ》から土用まで降りつづいた上に、時候がたいそ....
株式仲買店々員」より 著者:ドイルアーサー・コナン
、火に足をさし出していたんだと云うことになったんだけれど、この六月なんて云う暖い季候に、いかにスリッパが湿ったからと云って、普通の健康体の人間なら火に足をかざす....
画室談義」より 著者:上村松園
の一個所で、まことに心持ちよげに一刻の睡をむさぼってゆく。 ちょうど今頃の冬の季候には、猫たちにとっては実によい憩い場所であるらしい。 万年青や葵などの植木....
世の中のこと」より 著者:小川未明
ことができるのを、どうしても、その婦人は、手術を受けることを欲しなかったのです。季候の変わりめになると、婦人は、青い顔色をしていました。 「あなたほどの若さで、....