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孤坐
「孤坐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孤坐の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
うにも遣切《やりき》れなくなって、そんなことを思いついた。彼が自分の部屋にジッと
孤坐《すわ》ったぎり終《しまい》には身動きすることさえも厭《いと》わしく思うよう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
過ぐる五日の暗さ。彼は部屋に戻っていろいろと片づけ物なぞしながら、檻房の方に
孤坐した時の自分のこころもちを思いかえした。彼の行為が罪に問われようとして東京裁....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
電車や自動車の響と混淆《こんこう》して、市街一般の騒音となって聞えるので、書斎に
孤坐している時にくらべると、歩いている時の方が却て気にならず、余程楽である。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 太柱も、高い天井も、墨一色のしじまである。ただそのまんなか辺に、ぽつねん
孤坐していた高氏の影だけが、微かに白い。 「……まだか」 今暁。御霊屋のおくを....