孤山[語句情報] »
孤山
「孤山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
孤山の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
に塔が浮んだようになっていた。その霧はまだ東に流れて蘇堤をぼかしていた。眼の下の
孤山は燻銀のくすんだ線を見せていた。どうも雨らしいぞ、と思う間もなく、もう小さな....
「荷花公主」より 著者:田中貢太郎
きどき二人の姿を見失いそうになった。 彭はすこしも油断することができなかった。
孤山の麓にある水仙廟がすぐ眼の前に見えてきた。もう陽が入って西の空が真赤に夕映え....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
しが、湾内むなしと帰り報じつ。艦隊さらに進航を続けて、大、小鹿島を斜めに見つつ大
孤山沖にかかりぬ。 午前十一時武男は要ありて行きし士官公室を出でてまさに艙口に....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
に塔が浮んだようになっていた。その霧はまた東に流れて蘇堤をぼかしていた。眼の下の
孤山は燻銀のくすんだ線を見せていた。どうも雨らしいぞ、と思う間もなく、もう小さな....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、実に仙境の趣をなす。石径を攀ずること三十分間にして、天然隧道なる勝地に達す。
孤山の中腹にあり、海抜四百尺ありという。その幅十間、高さ二十間、深さまた二十間、....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
いようにいっております。汽車で通って見ますと二つのお山の間に、姫神山という美しい
孤山が見えます。争いはこの姫神山の取り合いであったともいえば、或はその反対に岩手....