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「孤月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孤月の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ふもれすく」より 著者:辻潤
んは至極有名になって、僕は一向ふるわない生活をして、碌々と暮らしていた。殊に中村孤月君などという「新しい女の箱屋」とまでいわれた位に野枝さんを崇拝する人さえ出て....
田舎教師」より 著者:田山花袋
報を主僧に渡した。 急いで封を切って読み終わった主僧の顔色は変わった。 「大島孤月が死んだ!」 「孤月さんが――」 二人もおどろきの目をみはった。 大島孤....
男女関係について」より 著者:大杉栄
めくら作家どもから笑われるのだが、しかし君だけは真面目に同意してくれた、あの中村孤月ですらも、(もっともこの洞察も、まかり間違うと、ことに自分の利害と衝突する事....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
上《ていじやう》の白沙見れども見えず 江天一色繊塵なし 皓々《かうかう》たり空中孤月輪 江畔|何人《なんぴと》か初めて月を見し 江月いづれの年か初めて人を照せし....
利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
。 十二日の日も幸いにして晴天であった、午前三時頃露営の小屋を出でて仰ぎ見れば孤月高く天半に懸って、利尻山の絶頂は突兀《とっこつ》として月下に聳えている、この....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
終日、風をつきて西走す。晩来また驟雨あり。夜に入れば天涯一片の雲なく、ただ半輪の孤月の高く北天に懸かるを望むのみ。満懐雄壮を覚え、快極まりなし。 六旬不。 (六....