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「孤身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孤身の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して行きたいと心がけたあの娘は、今日は姿さえ見せぬ。 ぜひなく、宇津木兵馬は、孤身漂零としてこの白骨の温泉を立ち出でました。 例の鐙小屋《あぶみごや》の神主....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
その詩を一つ……」 一人が、そこで、詩を吟じ出してしまいました。 一鉢千家飯孤身幾度秋 不空又不色 無楽還無憂 日暖堤頭草 風涼橋下流 人若問此六 明月浮水....
日和下駄」より 著者:永井荷風
るせ》なき追憶の夢にのみ打沈められるのである。 その頃私は年なお三十に至らず、孤身|飄然《ひょうぜん》、異郷にあって更に孤客となるの怨《うらみ》なく、到る処の....
三国志」より 著者:吉川英治
ば、その直感の鈍いところにあった。 玄徳は、なお弁明した。 「徐州にやぶれて、孤身をご庇護のもとに託してからまだ自分の妻子はもとより一族の便りすら何も聞いてお....