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「孤軍奮闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孤軍奮闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
、勝てば功は忠茂に帰し、敗るれば罪我に帰すとして兵を出そうとしない。重昌は忠茂の孤軍奮闘するを危んで、退軍を命ずるが、土民軍に軽くあしらわれた怒りは収らず、なか....
正義と微笑」より 著者:太宰治
の味方は、お母さんに、チョッピリ女史。鈴岡さんの味方は、兄さんひとり。兄さんは、孤軍奮闘の形だ。兄さんは、このごろ、とても機嫌が悪い。夜おそく、ひどく酔っぱらっ....
李陵」より 著者:中島敦
の使者が来て李陵の軍の健在を伝えたとき、さすがは名将|李広《りこう》の孫と李陵の孤軍奮闘を讃《たた》えたのもまた同じ連中ではないのか。恬《てん》として既往を忘れ....
キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
筋道になってしまいますが、併し、そこまで来る間の私共の辛苦|艱難と、それから後の孤軍奮闘的生活といったら、優にロビンソン・クルーソー以上の奇談を綴るに足るものが....
中庸」より 著者:坂口安吾
「君は手弁当で村のために献身する人ではないか。別して、学校再建のためには人知れず孤軍奮闘している人だ。学校再建のためにすでに相当の私財をそそいでいる筈ではなかっ....
」より 著者:犬田卯
あるらしかったが、――これとて未だ海のものか山のものか分りはしない。 結局、「孤軍奮闘」は覚悟しなければならない状態だった。田辺定雄とて、それは最初から――出....
「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
プラーゲ自身ではなくて、寧ろ楽壇人であると云える。プラーゲは単身日本に乗込んで、孤軍奮闘を続けているが、其の武器は法律と条約であり、其の戦術は飽迄も合理合法であ....
審判」より 著者:カフカフランツ
に驚きはしましたが、人間三十にもなると、そして、私がそういう運命にあったように、孤軍奮闘しなければならなかったとすると、驚きなんていうものには鍛えあげられ、たい....
三国志」より 著者:吉川英治
雋の諸郡も、みなこれと心を合わせ、ひとり永昌郡の太守|王伉だけが、忠義を守って、孤軍奮闘中ですが、いつそれも陥ちるか知れない情勢です」と、急を伝えた。 このと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、兄の窶れを瞼にうかべた。 みだれた幕政と権力の百鬼を相手に、いかに兄憲房が、孤軍奮闘したことかと、その惨心が察しられる。 使いの武士は、書状をささげて。 ....