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学人
「学人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学人の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
あたれる趣味を養成せねばならぬ。下劣なる趣味を拘泥なく一代に塗抹《とまつ》するは
学人の恥辱である。彼らが貴重なる十年二十年を挙《あ》げて故紙堆裏《こしたいり》に....
「野狐」より 著者:田中英光
。老人イウ。ソレガシハ非人ナリ、過去、迦葉仏ノ時ニ於テ、カツテコノ山ニ住ス。因ニ
学人問ウ。大修行底ノヒト、因果ニ落チルヤ、マタナキヤ。ソレガシ答エテイウ。因果ニ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
しまった。同じ奉公は奉公に違いなく、町の与太ものの意気もはなはだ愛すべきだが、科
学人の白熱的な魂の燃焼も、十分|讃め称えられるべきだと思われた。 均平は長くも....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
まともなものです。『新日本文学』は第四号で、やっと、こういうふうに、かたよった文
学人の文学でないもの、あたりまえの社会的人間の情理に立った文学への声を包括しはじ....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
を有するのである。されば玩具や人形は、単に無智なる幼少年の娯楽物に非ずして、考古
学人類学の研究資料とも見るべきものである。茲において我が地方的玩具の保護や製作を....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
も塗ったように真赤なところまでおなじだ。ちょうどウェルズの未来小説に出てくる〈科
学人間〉にそっくりな感じだった。 あたしが下士官にたずねた。 「あのひとたちな....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
、終に百日目に百題を了えた。 昭和二十八年二月 結網
学人 牧野富太郎識るす....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
いう人類であったとの説が、最も有力に行われていました。その後我が学界における考古
学人類学方面の研究は大そう進歩しては参りましたが、今以てその方面の学者達の間には....
「三国志」より 著者:吉川英治
中の第一奇才たり。曹子孝は、平常治策の良能、世間の副将というべきか。――どうだ、
学人。これでも人なしというか」 禰衡は、聞くとたちまち、腹をかかえて傍若無人に....
「三国志」より 著者:吉川英治
すね。ずっと以前ですが、朝廷の御宴の折、赤裸になって丞相を辱めた禰衡――あの奇舌
学人とは――古くから親交がありまして、禰衡にあんな悪戯をさせたのも、後で聞けば、....