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「学位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
木に竹を接いだような事を云うと、もっての外|真面目に受けて、 「君か、君は何だ、学位は持っちゃおらんけれど、独逸のいけるのは僕が知ってるからね。母様の信用さえ得....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
―」 「爬虫類の大家です。医学士と理学士との肩書をもっていますが、理学の方は近々学位論文を出すことになっているので、間もなく博士でしょう」 「変った人ですね」 ....
雛妓」より 著者:岡本かの子
しの兄に当る文学好きの青年が大学を出ると間もなく夭死した。その墓を見事に作って、学位の文学士という文字を墓面に大きく刻み込み、毎日毎日名残り惜しそうにそれを眺め....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ウンシュワイク普通医学校に学べり、その後|伯林大学に転じて、研鑽八ヶ年の後二つの学位をうけ、本年初頭帰朝の予定となりしも、それに先きだち、二年前英人技師クロード....
鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
事務所を持っている、有名な私立探偵|帆村荘六のことであった。彼は、理学博士という学位を持っている風変りな学者探偵であって、これまでに風間三千子は、事件のことで、....
黒百合」より 著者:泉鏡花
え、若山は打悄れて、ありしその人とは思われず。渠は非職海軍大佐某氏の息、理学士の学位あって、しかも父とともに社会の暗雲に蔽われた、一座の兇星であるものを! ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
年霊媒としての素地を作らしむる為めであったとの事である。 二十三歳の時帰国して学位を受け、やがて牛津を離れたが、健康が尚お全くすぐれない為めに、医師の勧めに従....
光は影を」より 著者:岸田国士
した。療養所に着くと、彼は直接、医局のドアを叩き、主治医に面会を求めた。小柄な、学位論文を書いていそうな青年医師である。 「僕は、京野という、患者の実家と関係の....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
と苦心した。実験室の引出しの内に在った覚書に、こんなのがあった。 四段の学位 ある新事実の発見。 この新事実を既知の原理にて説明すること。 説明出来ない....
キド効果」より 著者:海野十三
士の研究室に、留守居の丘助手を訪ねた。丘数夫は折りふし、孜々として机の上に拡げた学位論文にペンを走らせていたが、課長の姿を認めると、ペンを留めて元気よく声をかけ....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
一に坪内君の功労である。文部大臣が三君の中先ず第一に坪内君を擢んで報ゆるに博士の学位を以てしたのは推薦者たる大学もまた坪内君の功労を認めざるを得なかったのであろ....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
た。ついで三十一年にはそれが東大工科大学紀要となり、同君はこれに依って工学博士の学位を贏ち得られたのである。同君の新研究は、勿論実物上の調査を主としたものではあ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ニテイ・カレッジに遊学し、そこで一五八一年十四歳のとき、マスタア・オブ・アーツの学位を与えられた。青春期は田園で送り、遠い西方の荘園をあちらこちら移り住んだもの....
西航日録」より 著者:井上円了
寄宿の状態を実視するの便を得たり。校長はもとケンブリッジ大学の卒業にして、MAの学位を有せり。氏は余に問うに、先年ケンブリッジ大学にて同窓たりし菊池氏を知るやと....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
この二著は比較的限られた題目についての、模範的な音楽研究的著作である。〔後者は学位論文――訳者〕 フランス語で書かれた文献の中では―― 〔Vincent d'....