学務[語句情報] » 学務

「学務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学務の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
誰も知らぬ」より 著者:太宰治
私は小さい女王のようで、ぶんに過ぎるほどに仕合せでございました。父が四十で浦和の学務部長をしていたときに私が生れて、あとにも先にも、子供といえば私ひとりだったの....
」より 著者:岡本かの子
みとした調子でいった。 「ねえ、おまえがあんまり痩せて行くもんだから学校の先生と学務委員たちの間で、あれは家庭で衛生の注意が足りないからだという話が持上ったのだ....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
郎が家を留守にしていたと云うのは、その頃県下の山間部に新しく開校された農学校へ、学務部からの指命を受けて学期末の一ヶ月を臨時の講師に出掛けていたのだった。その農....
わが町」より 著者:織田作之助
きりで、ずっと学校を休んで薄暗い奥の部屋でねているのだが、父親が町内の有力者で、学務委員もしていた。 その夜、他吉はきびしく君枝を叱りつけた。 「ほんまに情け....
田舎教師」より 著者:田山花袋
いろの話が出ましてな」こう言って笑って、「どうも村が小さくって、それでやかましい学務委員がいるから困りますよ」 校長は言葉をついで、 「それで家のほうはどうす....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
研究をすることになった。これはしかし、東京市の例の教育疑獄事件に狼狽した東京府の学務当局が、相手を取り違えたのでは決してないので、実は国民精神文化研究所の出店(....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
から小心なのであろうが、やたらに当りちらす。小使だの生徒には特別あたりちらすが、学務委員だの村の有力者にはお世辞たらたらで、癇癪を起すと授業を一年受持の老人に押....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
には冷めたかった。 彼に憐れみを寄せる人もなかった。軽蔑と嘲罵が全部であった。学務委員はそれが父兄全体の声でもあると云って、彼が全然見込みのない受験のために、....
役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
現在の役人にとってはそういうことはなんらの不思議もない普通の事柄である。ある人を学務部長とする場合にも決してその人が教育事務の主任者として適当であるかどうかを考....
次郎物語」より 著者:下村湖人
出ていらしったのなら、ほんとうかどうか、まだわからないわね。」 「しかし、県庁の学務課に出ている人の子供がそう言っているんだから、みんなほんとうだと思っているん....
不在地主」より 著者:小林多喜二
して、そこから利ざやを――つまり二重に儲けていた。 在郷軍人分会長、衛生部長、学務何々……と、肩書をもっている※の旦那が「修養講話」をやった。 夜道....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
士風が全でなくなってスッカリ書生風となってしまった。竹馬の友の万年博士は一躍専門学務局長という勅任官に跳上って肩で風を切る勢いであったから、公務も忙がしかったろ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
覧す。蔵書七万冊と称す。 十日、晴れ。午後、大塚氏とともに、普通教育を管理する学務局に至り局長に面会を得て、市内の学校参観を請いたるに、即時に快諾せられ、視学....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
彼の望むところは、市のすべての執務事項を請負制度にして、土木、衛生、庶務、戸籍、学務、社会、会計、都市計画等の諸課を執務吏員に入札させて、競争の札を入れ、執務能....
四つの都」より 著者:織田作之助
言った三つを加味したあるものゝ建築資材の事などをね、いろ/\相談してね、それから学務課長に会うて……この学務課長というのは親爺の友人なんでね、いや、友人といって....