学卒[語句情報] »
学卒
「学卒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学卒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
いうことではないか。そうしてそう着実になっているにかわらず、毎年何百という官私大
学卒業生が、その半分は職を得かねて下宿屋にごろごろしているではないか。しかも彼ら....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
接復興事業に携わっているのが半数以上と想像される。 次は純赤切符(といっても小
学卒業内外)階級の江戸ッ子と非江戸ッ子である。その中で後の連中には、各種の車掌や....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
く見極めたいものである。 ◯四月に於けるわが収入は、金五十二円八十銭であった。大
学卒業後今日までに於ける最低収入の月であった。記憶に値する。 (この日記終り) ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
た。それには、ちょうどいい、下宿の息子の友人で僕もそれを通じて知っていた早稲田中
学卒業の何とかいう男があった。 ところが、僕自身が受けた東京中学校の方は、僕の....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
は悉く集っている。 その中には年々巨万の地代を挙げながら、代々の慣習によって中
学卒業程度で家督を護らせられている壮年者もある。 横浜開港時代に土地開発に力を....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
しミチミの名を房子と変え、彼自身も松島準一と仮名しなければならぬ生活に於ては、大
学卒業の理学士たる資格も、当然名乗ることができなかったから、実力が認められるまで....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
甚だ率直にその唯物的な問題をきりだした。 「幹事は幹事ですが、使い走りですね。大
学卒業生は農村では他国者のようなものでしてね。実権は持てないのです」 ケンソン....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
髪にナイトガウンを羽織った男が荒々しく現れた。まち子の良人月田全作である。牛津大
学卒業の新知識。親の遺産をついで活溌にうごきだした少壮実業家、金融界の逸材だ。 ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ことになったのである。 塾名を「友愛塾」といった。 開塾の日取りが、次郎の中
学卒業よりもわずかに一か月ばかり前になっていたのは、かれにとってくやしいことであ....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
ていながら、今日まで誰にも洩らさなかったのである。ところが、その次男の次郎君が大
学卒業の文学士となり、さらに先生のお嬢さんの婿となり、この江波家の人となるに及ん....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
という俳句を作って、学校の先生をアッと言わせました。尋常二年の頃にはもう、中
学卒業程度の学識がありました。 俊夫君は文学が好きでしたけれど、それよりもいっ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
いつつ、宗教的思索に沈みかつ燃えていた時代に、やはり一高時代のクラスメートで、大
学卒業前後の向上期にありし久保正夫君および久保謙君に宛てて書き送った手紙を編み集....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
マダ東校(今の医科大学)に入学したばかりであった。当時の大学は草創時代で、今の中
学卒業程度のものを収容した。殊に鴎外は早熟で、年齢を早めて入学したからマダ全くの....
「徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
ついては喋々する必要がない。徹底的な気質の一面に、幼少の頃から芸術性が豊かで、中
学卒業後法律を専攻するようになったのは、むしろ周囲の人の意外とする所であったそう....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
愉快な年月を、大正四年の陸軍大学入校まで、この隊で過ごしたのである。いな、陸軍大
学卒業までも、休みの日に第四中隊の下士室を根城として兵とともに過ごした日は、極め....