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学名
「学名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学名の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
というのだ。これでいよいよ、水棲人の存在が確認された。教授はそれに、沼底棲息人と
学名さえつけたのだが、あまりに、想像を絶するような途方もないことなので、かえって....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
の、後から糊で貼り着けたらしい小さな小豆を砕いた様な木の実だが、色々調べた結果、
学名は日本産|大茴香、普通に莽草又はハナシバなぞと呼ばれる木蘭科の常緑小喬木の果....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
学校かどこかへ売ってしまった。 僕はこの植物園の中を、小さな白い板のラテン語の
学名や和名などを読みながら、歩き暮した。そして絶えず今までの生活を顧みながら考え....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ね」 「アー・ペラー※ いっこうに知らんが、なんだね」 「海豹と海象の混血児だ。
学名を“Orca Lupinum”といって、じつに稀に出る。その狂暴さ加減は
学名....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
木、つまり Liriodendron Tulipiferum(訳注「ゆりの木」の
学名)は、若木のときには、幹が奇妙になめらかで、横枝を出さずにしばしば非常な高さ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
代の都市へ帰朝すれば、八階のビルディングの下に下駄の如き長家が並び、アッパッパ、
学名ホームドレス着用の草履をはいた奥様と女中の点景と、仁丹と福助足袋の広告は、画....
「随筆難」より 著者:寺田寅彦
求められる方々である。 「常山の花」と題する小品の中にある「相撲取草」とは邦語の
学名で何に当るかという質問を受けて困ってしまって同郷の牧野富太郎博士の教えを乞う....
「舞踏病」より 著者:豊島与志雄
なに、近代に初めて起ったモダンガールの特殊病だろうって、冗談云っちゃいけません。
学名をコレア・ミノールと云って、重に女の子供に起る昔からある病気です。身体の随意....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
…。(注――ジャン・クリストフが友人ラインハルト家の蔵書から借り出したフランス文
学名家抄は、次のようなものだった。一、ストラスブールグの聖ヨハネ学習院長哲学博士....
「端午節」より 著者:井上紅梅
その日の晩、彼はお惣菜を眺めてそう言った。 新教育を受けたことのない奥さんには
学名もなければ雅号もなかった。だから別に何と言いようもなかった。旧例に拠れば「夫....
「鸚鵡のイズム」より 著者:寺田寅彦
けて調べていると psittaci(シッタサイ)というのは鸚鵡の類をさす動物学の
学名で、これにイズムがついたのは、「反省的自覚なき心の機械的状態」あるいは「鸚鵡....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
れたというのはその歌を指しているのである。鴎外はなおもこれに註記して、先ず拉典の
学名を挙げ、漢名石蒜。まんじゅさげ、したまがり、てんがいばな等の称あり。石見国の....
「山の春」より 著者:高村光太郎
いう草のわか葉の中にヌノバと土地の人がよんで好んでたべる草がある。大きくなると、
学名を「ツリガネニンジン」という草で、このわか葉はうでてゴマやクルミであえるとう....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
に行く。 また、別にカラフトイワナと言うのもある。これはオショロコマと言うのが
学名だそうである。樺太、カムチャツカ、アラスカ方面の海に棲むもので、形は大きく、....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ないです。雪の中に居る豹で実に恐ろしい奴がある。これは英語にスノー・レオパルド、
学名をフェリス・ユニガというのでチベット人はただシクと呼んでおる。また雪の中に居....