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「学問所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学問所の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
* 七つになった。 お父様が東京からお帰になった。僕は藩の学問所の址《あと》に出来た学校に通うことになった。 内から学校へ往くには、門の....
安井夫人」より 著者:森鴎外
帰国せられるとき、供をして帰った。 今年の正月から清武村|字《あざ》中野に藩の学問所が立つことになって、工事の最中である。それが落成すると、六十一になる父|滄....
婦系図」より 著者:泉鏡花
通っているので、すでに縁組みした令嬢たちも、皆そこから通学した。別家のようで且つ学問所、家厳はこれに桐楊塾と題したのである。漢詩の嗜がある軍医だから、何等か桐楊....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
は、三代前の藩主が明教館というを設け、これに文武の教授場を総て包括していた。就中学問所(漢学の)が根本になっていて、これには『表講釈』という講釈日があり、月に二....
源氏物語」より 著者:紫式部
に宮はお扱いになるのであったから、そこでは勉学ができないであろうと源氏が認めて、学問所を別にして若君を入れたわけである。月に三度だけは大宮を御訪問申してよいと源....
話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
倒して江戸を立った。そうして上京を致しましたが、御所のうちに新しく建てられました学問所、これへ建言するというわけで、清河八郎等が出かけて行く。どうして、西国九州....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
不都合なるが如し。 もとより学問の事なれば、行政官の学校に学ぶも、またいずれの学問所に学ぶも同様なるべきに似たれども、政治社会の実際において然らざるものあり。....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
んだもの。……これらはいずれも首尾よく納まりました。それから暫くすると、今度は御学問所の欄間で蝙蝠を彫工会の方へ御命じになって、大勢で一つずつ彫れという命令。つ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
厳にして生徒の放蕩無頼を防ぐにつき、取締りの行き届きたることを言うならん。これを学問所の美事と称すべきか。余輩はかえってこれを羞《は》ずるなり。西洋諸国の風俗け....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
物を着て、朝のお奉仕がすむと、めいめいが一冊ずつの書をかかえて、禰宜の荒木田様の学問所へ、国語や和歌のお稽古にゆくことが日課であった。 「あら、なんじゃろ?」 ....