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学徒
「学徒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学徒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
哲学者の著書を新たに読み直し、そうして、もしやいつかの昔に誰かが、この数理学派の
学徒が考えているとは違ったふうに天体運動を考えていた人がありはしないかを探索しよ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
徒をして古典仏教派の精巧な彩色画よりも墨絵の略画を選ばしめるに至ったのである。禅
学徒の中には、偶像や象徴によらないでおのれの中に仏陀を認めようと努めた結果、偶像....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、さも思わせぶったようににたりにたりと微笑んでいる。彼は、三十をでたばかりの青年
学徒、小柄で、巨きな顔で、やさしそうな目をしている。しかし、一目肌をみればそれと....
「金属人間」より 著者:海野十三
。その確率の法則を作った学者や、それを信奉《しんぽう》する後続《こうぞく》の学究
学徒《がっきゅうがくと》の推論《すいろん》によれば……。 だが、事実はそうでな....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
は、誰あろう。有名な彦田博士の夫人道子であった。その昔、発明マニアといわれた若き
学徒彦田氏を助け、苦労のどん底を、ともかくも切りぬけ、そして今日の輝かしい彦田博....
「橋」より 著者:池谷信三郎
はないか? 答。私を狂人だと思う人があったなら、その人は、ガリレオを罵ったピザの
学徒のような譏りを受けるでしょう。 問。被告は、女が被告以外の男を愛している事実....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
じ得ないものがある。 最後に霊媒使用につきて霊達の苦心談、――これも正しく心霊
学徒に取りて好参考資料であることは、改めて贅説を要しないであろう。 ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
たのです。それというのは、わたしはつい前の日に、生まれて初めて恋に落ちたばかりの
学徒で、経験もなければ金も持たない、衣服も持たない、あわれな身の上であったからで....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
ているのではなく、文字または符号の覆面をつけている計算なのであって、みなさんたち
学徒の名探偵は、その覆面を推理の力で叩き落して数字を剥がし出すのだ。 この両方....
「キド効果」より 著者:海野十三
のである。 博士としては無理もないことである。理学博士|木戸信之氏は真面目なる
学徒以外の何者でもない、随ってシャーロック・ホームズでもファイロ・ヴァンスでも、....
「荘子」より 著者:岡本かの子
二聖は歿して、約一世紀半ほどの距てはあるがいわゆる「学」と称えられるものは後嗣の
学徒によって体系を整えて来はじめ、それと伍して幾つもの学派が並び起った。 孔子....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
って催促の眼ざしを宮坂の横顔に向けた。宮坂は度の強い近視眼鏡の奥で睫毛の疎い眼を
学徒らしく瞑目していた。それが景子には老文豪の話を頭で反芻して居るらしく見えた。....
「旅への誘い」より 著者:織田作之助
。僕も愈よ来年は大学を卒業するというところまで漕ぎつけましたが、それに先立って、
学徒海鷲を志願し、近く学窓を飛び立つことになりました。永い間苦学生としての生活を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
輝きながら現われるのである。自国語の他に、六カ国語を自由自在に操り、ギリシア学の
学徒であり、一流の能書家であり、優秀な音楽家であり、そして、絵画と詩との鑑識家で....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
うな疑いさえ蒙った。本書もそうした時期において書かれたものであった。 私も国文
学徒と世から呼ばれるような仕事にかかわってきた一人であったにかかわらず、自分では....