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学才
「学才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学才の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
むしゃ食うものに至っては非常|稀有《けう》の羊羹好きでなければなりません。あれも
学才があって教師には至極《しごく》だが、どうも放蕩《ほうとう》をしてと云う事にな....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
は今の始末で碌々《ろくろく》聞く事も出来なかった訳だから、君から今一応本人の性行
学才等をよく聞いて貰いたいて」
「かしこまりました。今日は土曜ですからこれから廻....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
助は近衛大尉になっており、吉川隼人は東京府の警部になっていた。 天野新一郎は、
学才があるだけに出世も早く、明治も五年には東京府判事になった。 が、彼は高松を....
「語られざる哲学」より 著者:三木清
ることができても、天に向って雄々しく伸びてゆくことができないであろう。なぜならば
学才を伸ばしもしくは深めることができるものはただ秀れた魂のみであることを私は信ず....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
の本体であるところのJPC秘密結社です。×国は三十年前から各方面に亘って有望なる
学才を有し、しかも貧乏だとか、孤児だとか云う恵まれていない人物を探し出して、これ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ところを見ても思い半に過ぐるものがある。 専門の技芸の外には、世間に役立つ程の
学才智能があるのではなし、銭勘定さえ知らない程に世事に疎かった能役者は幕府の禄こ....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
家があった。節義のために死んだ父の遺言を守って、一代に肩を比べるもののないほどの
学才を持ちながら、役にもつかないで、一生を門を閉じて暮した人だったが、この人が飼....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
。彼は一八三九年に生れ、十六歳の時に、ベッドフォードの中学に学んだが、その非凡の
学才と勤勉とは、早くも学校当局の間に認められ、幾度か名誉賞を与えられた。一八五八....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
彼の大原先生に縋って、右のありがたい恩命を辞してしまった。そういうと可笑しいが、
学才には富む私だから、この慶応時代から外国の学問をしていたら、爾来かなりの大家に....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。源中将は酔いつぶされまいとして、それを辞し続けていた。 「あなたは末世に過ぎた
学才のある人物でいながら、年のいった者を憐んでくれないのは恨めしい。書物にもある....
「源氏物語」より 著者:紫式部
華をなお盛りの日にお捨てになり、永久の縁を仏にお結びになったということを、豊かな
学才のある僧が美辞麗句をもって言い続けるのに感動して萎たれる人が多かった。今日の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
たりなどして、宮が説明あそばすことはよく薫の心にはいった。高僧と言われる人とか、
学才のある僧とかは世間に多いがあまりに人間と離れ過ぎた感がして、きつい気のする有....
「源氏物語」より 著者:紫式部
われる。帝の御婿としてこれほどふさわしい人はないと世人も大将のことを言っていた。
学才も高く、政治家としての素養に欠けたところもない人であった。 各人の詩がどれ....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
学校に入って、そこで代数や三角や静力学初歩を教わったが、その頃からもう彼の優れた
学才が芽を出して師を感嘆させた。同時にいたずら好きの天分をも発揮して、ガス管内に....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は無かった。一種の癇癪と誇大妄想とがあった。しかしこの二人の妄想家は気魄と潔癖と
学才とがあって、卑しいところは少しもなかった。二人とも大酒であったが、理想家で慷....