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学期
「学期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
抗弁した。が、丹波先生は不相変《あいかわらず》勇壮に笑いながら、
「何、たった一
学期やそこいら、誰に教わったって同じ事さ。」
「じゃ毛利先生は一
学期だけしか御教....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
かと忙《せわ》しい思をしている中に、いつか休暇も残少《のこりすく》なになった。新
学期の講義の始まるのにも、もうあまり時間はない。そう思うと、いくら都踊りや保津川....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
一
中学の三年の時だった。三
学期の試験をすませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせた....
「或る女」より 著者:有島武郎
るところによれば、岡の従妹《いとこ》に当たる人が幽蘭女学校に通学していて、正月の
学期から早月《さつき》という姉妹の美しい生徒が来て、それは芝山内の裏坂に美人屋敷....
「星座」より 著者:有島武郎
たちが呑込みがおそいのでただもどかしさをそそられるばかりだった。それゆえ彼は第一
学期の試験が来るまで、じっと自分の家にいて養生をしながら過ごそうと思いついたのだ....
「赤外線男」より 著者:海野十三
轢死婦人事件のあった日と前後して、この装置の製作にとりかかった。 それは丁度新
学期であった。この研究所内も上級の大学生や、大学院学生、さては助手などの配属の変....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
閣は早く代わるに限る。思えば、今は亡き前文相二宮中将が、組閣間もなく国民学校第二
学期の始まっていることを十日も忘れての放送に、大きなケチがついたように感じたが、....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
云うのは、その頃県下の山間部に新しく開校された農学校へ、学務部からの指命を受けて
学期末の一ヶ月を臨時の講師に出掛けていたのだった。その農学校は二十五日から冬の休....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
」と言って願書を受けつけてくれた。僕はその翌日また行って見た。そして要するに、一
学期間はみんな仮入学を許して、九月からほんとうの生徒になるんだからというので、僕....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
見とれていた。 3 明くれば九月一日だった。 「いよいよきょうから二
学期だわ。――あたしきょう、始業式のかえりに、日比谷の電気局によって、定期券を買....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
たらどうだろう。もっとも、必ずしも語学校は悪いと言うのではない。いずれにしても入
学期は四月だ。急いでその準備をさすがいい。 松枝は三月まで今の学校にいて、四月....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
あって(といってはっと気がつき)ああむにゃむにゃ、えっへん。――ああア、そこで新
学期の始めに一つ、クラス全体に苦言を呈しておく。 △生徒大勢がガヤガヤと不安の気....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
の小説も、長編として行きたい構想のものであるから、この紙数では物足りない。 『新
学期行進曲』と『電気玉手箱』と『新聞社見学』と『文化放送演芸――電気』とは、とも....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
校を一回受けたが、いずれも落第してしまった。早大志望は募るばかりで、同年九月第二
学期から編入試験を受けて、早稲田大学に入った。もちろん父の了解を得ず入学したもの....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、それを解く前に、いちいち、仏さまを念ずる癖を付けました。 その年の九月、第二
学期はじめに補欠を採る中学校のあるのを聞いて、その少年は編入試験を受けたのでした....