学校出[語句情報] »
学校出
「学校出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学校出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
井が言い出したので、三人とも憂欝になり、紅茶を三杯ものんだ。ところが野崎が同じ中
学校出身の先輩に去年のノートを借りる手があると、良い智慧を出したので、もう歴史の....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
小児でも、もうお嫁入|盛じゃありませんか。どうかすると、こっちへもいらっしゃる、
学校出の方にゃ、酒井さんの天女が、何のと云っちゃ、あの、騒いでおいでなさるのがあ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れたり要路に就かせられたりして、出世の見込が十分についた。森岡中尉も、やはり幼年
学校出身で、フランス語をやっていた。そしてそのフランス語を大成さすべく、しきりに....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
年または青年諸君の想像し得られないような不体裁のものであった。 ひと口に麹町小
学校出身者と云いながら、巌谷小波氏やわたしの如きは実は麹町小学校という学校で教育....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
さて、遺憾ながら、この晴の舞台において、紫玉のために記すべき振事は更にない。渠は
学校出の女優である。 が、姿は天より天降った妙に艶なる乙女のごとく、国を囲める....
「武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
武田さんは大阪の出身という点で、私の先輩であるが、更に京都の第三高等
学校出身という点でもまた私の先輩である。しかも、武田さんは庶民作家として市井事物....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
や食料を分担して勇ましく母娘の小旅行に出かけたのであった。 スルイヤの夫は工業
学校出の機械屋であったが、あの全欧洲の男性を人殺し機械にした欧洲大戦の際、英国陸....
「橋の上」より 著者:犬田卯
ら、本当にこれを食わせるから!」 すると他の取りまき連中も言った。 「こいつ、
学校出来ると思って生意気なんだ。……学校ぐれえ出来たって何だっちだ。」 「なぐっ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
ん、毎々往来をしたという中ではありません。 清瀬|洲美さんというんです。 女
学校出だが、下町娘。父親は、相場、鉱山などに引かかって、大分不景気だったようです....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
おくれ。――これで安心したよ。……やくざな小父さんなんぞと違って、先生だからね。
学校出の令夫人だ、第一義理がある。何しろ、故郷は美人系だッてんで、無理に誘って来....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
持ってる。こういう女に多少の学問と独立出来る職業を与えたら、虚栄に憧がれる今の女
学校出の奥さんよりは遥に勝った立派な女が出来る、」と意気込んで咄した。 この結....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
味にしばしば誤まられて、例えば婦人を観察するに方っても、英語の出来るお嬢さんや女
学校出の若い奥さんは人形同様で何の役にも立たないと頭から蔑しつけ、下等女の阿婆摺....
「婚期はずれ」より 著者:織田作之助
薬剤師のところへ後妻が来て、器量のわるい癖に白粉をべたべたとぬり、けれども実科女
学校出だとのことだった。おたかは三日寝込んで、そしてその後薬剤師と口も利かなかっ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
とゝ関係がある。 看護婦時代、醜聞があった。恋愛という程のものではない。相手は
学校出たての若い副手達である。教養ある大学出の青年だから、尊敬の心もあった。いい....
「黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
ott)を招いて、小学校に於ける実際の教授法を伝えて貰った。スコットは母国の師範
学校出身者であり、東京の師範学校では、主として英語と算術を教えたが、教科用書や教....