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学用品
「学用品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学用品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「読書法」より 著者:戸坂潤
農村の娘との悲劇を牧歌的に抒した小篇、栗林氏「新学期」は農村学童が先生から貰った
学用品を、泥棒したのだと思い込んだ両親にどやされるという短篇、どれも農村の現実的....
「縫子」より 著者:宮本百合子
年生であった。彼女が火を起し、お釜までかけたのに姉はまだ起きてこない。その部屋に
学用品をのせた机もあるし、登美は、 「どうしたのよう姉さん」 とふくれ声を出して....
「午市」より 著者:宮本百合子
「誰?」 「僕!」 入って来たのは、息子の武雄であった。先刻《さっき》、何か
学用品を買いに出て、戻って来たのだろう、突っ立ったまま、 「今夜は午市《うまいち....
「最後の胡弓弾き」より 著者:新美南吉
た。木之助の心は石のように固かった。 「それじゃお父つあん、町へいったらついでに
学用品屋で由太《よした》に王様クレヨンを買って来てやってな。十二色のが欲《ほ》し....
「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
一七〇〇〇千人 殆ど倍の千七百万という児童が、ソヴェト同盟では無月謝で、
学用品、弁当まで国家の支給で勉強することが出来るのだ! それには教師が殖えなけ....
「ソヴェト同盟の婦人と選挙」より 著者:宮本百合子
校の問題もある。ソヴェト同盟では全額国庫負担の小学教育を実行しようとしています。
学用品から弁当、寒いところだから必要な防寒具まで小供のためには国家が出そうとして....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
庫がその保証をしてやらなければこのインフレーションの中で月謝を払い御飯を食べさせ
学用品を買ってやるということは益々貧困化して来ている親の多数にとって負担である。....
「今年こそは」より 著者:宮本百合子
の時間に、子供たちの輿論調査が行われました。学校生活で一番希望されていることは、
学用品・運動靴の配給や、給食をもっとほしい、ということです、子供達が住んでいる町....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の復興の方は一体どうなるのだろうか。尤も文部省は被害学童へ七十万円の食事・被服・
学用品・の復興費を予備金から支出したが、子供はそれでいいとして大人の方はどうなる....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
が三つしかない。学校の前にアワシマサマというお灸だかの有名な寺があり、学校の横に
学用品やパンやアメダマを売る店が一軒ある外は四方はただ広茫かぎりもない田園で、も....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
う。 ある晩、とうとう彼は一計を案じ出した。 翌朝起きるとすぐ、彼は、恭一の
学用品を入れた雑嚢を抱えて、こっそり便所に行った。そして、大便をすますついでに、....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
漁業と水産の授業と、実習を受け持った。このほかに、私が数学と作文の先生であった。
学用品には苦心した。三本のシャベルを石板のかわりにして、石筆には、ウニの針を使っ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
、彼もさすがに落ちつけない気持だった。そして、家に帰ると、さっそく俊亮に教科書や
学用品を買ってもらうようにねだった。俊亮も、次郎のそうした子供らしい様子を見るの....
「春雪」より 著者:久生十蘭
町へ疎開させることにきめた。転校の手続きまでテキパキとやってのけ、娘達の着換えや
学用品をつめたリュックを背負うと、じゃ、まいりますから、ごきげんよろしう、と二人....
「おびとき」より 著者:犬田卯
けての二回の洪水と、絶えざる降雨のために、田も畑も殆んど無収穫で、三人の子供らの
学用品にさえ事欠くこの頃では、お義理のためにただ捨てる(実際、そう思われた)金な....