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「学窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
縫造花なぞを修め、彼女はむずかしい書籍《ほん》を読むことを習って来た。その節子が学窓を離れて岸本の家へ来て見た時は、筋向うには一中節《いっちゅうぶし》の師匠の家....
地獄街道」より 著者:海野十三
みると、不思議な共通点があった。第一に、屍体の主はいずれも皆、若いサラリーマンや学窓を出たばかりの人達だった。第二にいずれも東京市内の住人だったのも、大して不思....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ら卒業したての学生の意気組みと職業的良心と云うものは素晴らしいものだ。之は誰でも学窓を出たての就職当時の事を回想すればきっと思い当る所があると思う。この意気組み....
観画談」より 著者:幸田露伴
大噐晩成先生はこれだけの談を親しい友人に告げた。病気はすべて治った。が、再び学窓にその人は見われなかった。山間水涯に姓名を埋めて、平凡人となり了するつもりに....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
だ暗いうちに、私達は月明りで仕度して、段々夜の明けて行く山道を別所の方へ越した。学窓の一 夏休みも終って、復た私は理学士やB君や、それから植物の教師などと学校....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
見たく、その学校友だちをも見たい。子弟の教育に熱心な彼は邪魔にならない程度にその学窓の周囲をも見て行きたい。そこで、ある日、彼は和助に案内させてうわさにのみ聞く....
田舎教師」より 著者:田山花袋
宿直室に来てから、清三はいろいろな実際を見せられたり聞かせられたりした。中学校の学窓や親の家や友だちのサアクルや世離れた寺の本堂などで知ることのできないことをだ....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
まるとある人が感心する。自分も感心する。 しかし、こののろまのおかげで三十年の学窓生活をつづけて来た。ものぐさのおかげで大臣にも富豪にも泥坊にも乞食にもならず....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
町から乗って行った古風な馬車の喇叭の音、同性愛で教育界に一騒動おこったそのころの学窓気分、美しい若い人たちのその後の運命、彼女の話にはいつも一抹の感傷と余韻が伴....
学生と教養」より 著者:倉田百三
流の人間としての欠くべからざる教養である。 自分如きも文芸家となったけれども、学窓にあったときには最も深い倫理学者になることを理想とし、当時倫理学が知識青年か....
学生と生活」より 著者:倉田百三
学窓への愛と恋愛 学生はひとつの志を立てて、学びの道にいそしんでいるものである....
次郎物語」より 著者:下村湖人
朝倉先生を失った。――この意識は、むろん、もう彼にははっきりしている。 自分は学窓生活を奪われようとしている。――この意識も、もう彼にとって決してぼんやりした....
序に代えて人生観上の自然主義を論ず」より 著者:島村抱月
専門教育に入るまでの間、すべてみずから世波と闘わざるを得ない境遇にいて、それから学窓の三四年が思いきった貧書生、学窓を出てからが生活難と世路難という順序であるか....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
卒業するというところまで漕ぎつけましたが、それに先立って、学徒海鷲を志願し、近く学窓を飛び立つことになりました。永い間苦学生としての生活を送って来た僕には、泳ぎ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
愛会に関係していたし、三宅、平野、稲村、私らは日本農民組合に参加していた。それで学窓を離れるや仲間はタモトを連ねて農民運動にとびこんだ。日農から平野力三は山梨県....