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「学童〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

学童の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の枯葉」より 著者:太宰治
民学校教師、野中の宅に同居す、二十八歳。 菊代 義雄の妹、二十三歳。 その他学童数名。 所。 津軽半島、海岸の僻村。 時。 昭和二十一年、四月。 ....
田舎教師」より 著者:田山花袋
て、門に三田ヶ谷村弥勒高等|尋常小学校と書いた古びた札がかかっている。授業中で、学童の誦読の声に交って、おりおり教師の甲走った高い声が聞こえる。埃に汚れた硝子窓....
読書法」より 著者:戸坂潤
村青年と売られて行く農村の娘との悲劇を牧歌的に抒した小篇、栗林氏「新学期」は農村学童が先生から貰った学用品を、泥棒したのだと思い込んだ両親にどやされるという短篇....
安重根」より 著者:谷譲次
ことを、私は力説したいのであります。 売薬の名を大きく墨書した白|洋傘をさして、学童の鞄を下げた朝鮮服の男が、安重根と反対側に立って大声に言いはじめる。 薬売り....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
ないうちから嘴を引き明けて英語、ドイツ語と咽喉仏を押し倒すように詰め込まれる今の学童は実にしあわせなものであり、また考えようではみじめなものでもある。 子供の....
ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
って名づけたものなどを、妨害した男――この私の悪魔であり悪の本尊である男が、私の学童時代のあのウィリアム・ウィルスン――ブランスビイ博士の学校でのあの同名者、学....
少年探偵長」より 著者:海野十三
君の三少年がいた。 「どうしたの。いやに改まっているね」 と、金谷先生が受持の学童の顔を見まわした。 「先生。ぼくたち四人は、少年探偵団を結成しようと約束した....
金属人間」より 著者:海野十三
東京第一の見世物はこれでござい。 坊っちゃん、お嬢ちゃん、さあ、いらっしゃい。学童諸君も大学生諸君も、早く見ておいたがよろしい。社会科に関係あり、理科に関係あ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
が出来ようが、人間自身の生活の復興の方は一体どうなるのだろうか。尤も文部省は被害学童へ七十万円の食事・被服・学用品・の復興費を予備金から支出したが、子供はそれで....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ンそっくりの様子をして見せたものだ。「俺は羽毛のように軽い、天使のように楽しく、学童のように愉快だよ。俺はまた酔漢のように眼が廻る。皆さん聖降誕祭お目出度う! ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
持って行ったりした。 彼女に好意を持ったために、私は時々ほめてもらう位の優秀な学童になったが、一つだけ彼女から面倒なものをもらいうけた。それは、近眼である。授....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
僕が外来で新患の診察を見たとき、患者は二十人ぐらいであった。そのうち、七八人は学童であったが、これはちょうど、時期が休暇に当っていたせいだという話であった。学....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
をうっている。 一昨年十月のことである。戦争が、次第にはげしくなって、東京では学童を地方へ疎開させねばならぬことになった。 榛名南麓の箕輪町でも、疎開学童を....
税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
国に下って、姑のために孝養のかぎりをつくした女史の高い徳こそ、次代の人となる幼い学童たちに是非味わわせてあげなければならぬと思いながら、夜もろくろく寝ずに描き上....
四つの都」より 著者:織田作之助
、錬成場を作り、こゝへ虚弱児童を収容する訳です、何といっても重要なのは少国民即ち学童の健康問題です、現在の日本の学童の総てが健康であるとすれば、もう次の時代の日....