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学者
「学者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
と云うものは、そんなものじゃないと思うです。蕭丞相《しょうじょうしょう》のような
学者は、どう云われるか知らんですが。」
呂馬通は、得意そうに左右を顧みながら、....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
か。」
私は答に躊躇《ちゅうちょ》した。成程《なるほど》専門の上から云えば倫理
学者には相違ないが、そうかと云ってまた私は、その専門の知識を運転させてすぐに当面....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
威厳を保とうと試みたであろう。もしまた粟野さんも我々のように一介《いっかい》の語
学者にほかならなかったとすれば、教師堀川保吉は語学的素養を示すことに威厳を保つこ....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
に私が可笑《おか》しいと同時に妬《ねた》ましいような気がしたのは、あれほど冷静な
学者肌の三浦が、結婚後は近状を報告する手紙の中でも、ほとんど別人のような快活さを....
「河童」より 著者:芥川竜之介
はり追いかけられたのです。のみならず二三度はつかまったのです。ただマッグという哲
学者だけは(これはあのトックという詩人の隣にいる河童です。)一度もつかまったこと....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ャツの袖口でも、皆新しい白い色を、つめたく肉の上へ硬《こわ》ばらしている。恐らく
学者とか何とか云う階級に属する人なので、完《まった》く身なりなどには無頓着なので....
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
の法則を知っているかい?」
「デンネツ? 電気の熱か何かかい?」
「困るなあ、文
学者は。」
宮本はそう云う間《あいだ》にも、火の気《け》の映《うつ》ったストオ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
どをし始めた。
尊《みこと》はもう髪も髯も白くなった老人ではあるが、部落第一の
学者でもあり、予《か》ねてまた部落第一の詩人と云う名誉も担《にな》っていた。その....
「少年」より 著者:芥川竜之介
からないことのわかる道理はない。彼はその後《ご》数箇月の間、ちょうどひとかどの哲
学者のように死と云う問題を考えつづけた。死は不可解そのものである。殺された蟻は死....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
破した言葉である。しかし新しいことのないのは独り太陽の下ばかりではない。
天文
学者の説によれば、ヘラクレス星群を発した光は我我の地球へ達するのに三万六千年を要....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
こともHさんはわたしよりはずっと詳《くわ》しいんです。」
「へええ、Hはそんなに
学者かね。僕はまた知っているのは剣術ばかりかと思っていた。」
HはMにこう言わ....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
裏打ちをする時に、脱線するのだ。感銘そのものの誤は滅多にはない。「技巧などは修辞
学者にも分る。作の力、生命を掴むものが本当の批評家である。」と云う説があるが、そ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
落つまじと俄かに気強くなりて、密かに我腕を我と握りて打笑みたり。この頃の考えには
学者政治家などという区別の考えはなく、豪傑英雄という字のみ予が胸にはありしなり。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというようなのばかりで、
学者のはほとんど無いと言ってよい。なるほどナポレオンやアレキサンドロスのは、雄で....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
こともあろうし、ことによれば、銀の茶瓶を見せびらかすこともある。したがって、この
学者先生も田舎の娘たちには大もてだった。日曜日の教会の境内で礼拝のあいまに、彼は....