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学芸
「学芸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
学芸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
人の書生と一しょになった。書生は才力に誇っていたと見え、滔々《とうとう》と古今の
学芸を論じた。が、益軒は一言も加えず、静かに傾聴するばかりだった。その内に船は岸....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
子の画業は着々進んでいるらしく、ラントランシジャンとかそう云った手堅い巴里新聞の
学芸欄に、世界尖鋭画壇の有望画家の十指の一人にむす子の名前が報じられて来るように....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
さんが……。お見それしていましたわ。あんまり普段|温和しくしていらっしゃるので、
学芸記者かと思っていましたわ」 と、ミミはちょっと首をかしげてみせて、 「では....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
―じゃ、小山に入ってもらうか」 英語劇「ジュリアス・シーザー」――それが近づく
学芸会に、女学部三年が出すプログラムだった。杜先生は、この女学校に赴任して間もな....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
では、この話の模様だと、御当人少々|極りが悪いかも知れない。信也氏は東――新聞、
学芸部の記者である。 何しろ……胸さきの苦しさに、ほとんど前後を忘じたが、あと....
「死者の書」より 著者:折口信夫
都に、日のみ子様のおそば近く侍る尊いおん方。ささなみの大津の宮に人となり、唐土の
学芸に詣り深く、詩も、此国ではじめて作られたは、大友ノ皇子か、其とも此お方か、と....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む。かつては民を愚昧ならしめるために
学芸が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
叫ぶ産声があがる。これこそ人文世界の薄伽梵、仏世尊の誕生である。かくして耀かしい
学芸の創造と興隆が現世に約束される。 観るが好い。誕生仏は裸身であってまた金色....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
「でも、一生懸命じゃないか、舞台では……」 本当に信吉にはそう見えたのだ。 「
学芸会へ出ているようなものよ。
学芸会はみんな鼻の上に汗をためてるわ。それだけよ。....
「恐妻家庭円満術」より 著者:小野佐世男
ぐられた。いきなり横っ面をポカッとなぐられた。これには理由がありまして、新聞社の
学芸部の仲間が宴会をやってくれたんですが、酒を飲んでるうちに夜遅くなった。友達は....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
にした事のおぼろげな記憶をたどって、点茶、生花、およびそれらが教えるくさぐさの文
学芸術の精髄のことどもを、それからそれへと書きもて行った結果が『ザ・ブック・オヴ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
るものとす。例えば、ある人の将来の運を卜するに当たり、その人の平素の性質、品行、
学芸、名望、その一家の関係、その社会のありさま等の諸事情を考察すれば、おのずから....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
今より十数年前は予約出版の円本が流行して一世を風靡したのである。この流行によって
学芸が一般に普及した功績は認めねばならぬが、また一方、好ましくない影響も少なくな....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
に足るか否かを疑っていた。二葉亭の理智の認める処を正直にいわせれば世界における文
学芸術の位置なぞは問題ではないのだが、儒教や武家の教養から文芸を雕虫末技視して軽....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
郎の両氏、あるいは現京都府知事の蜷川虎三氏などがいる。 三中に入学した年の秋、
学芸会があり、雄弁大会が催された。私はおだてられて出たが、三宅島から上京したばか....