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「孫呉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

孫呉の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
るのを知った。のみならず「戯考」は「虹霓関」の外にも、女の男を捉《とら》えるのに孫呉の兵機と剣戟《けんげき》とを用いた幾多の物語を伝えている。 「董家山《とうか....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
論争駁撃の場合に、法典の法理上の欠点を指摘するなどは、白刃既に交わるの時において孫呉を講ずるようなもので、我ながら迂濶《うかつ》千万であったと思う。要は議員を動....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ばかり》のこうかはあらん。一を以て十にあたる事はいまだし。万人の敵にあたるはかの孫呉の兵法にあらずや。奇正此内にあり、変化運用の妙天地をつゝんでしかも天地ののり....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
譬諭経にでもお求めありたい。ここでは手近な絵本西遊記で埒をあける。が、ただ先哲、孫呉空は、※螟虫と変じて、夫人の腹中に飛び込んで、痛快にその臓腑を抉るのである。....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
の容子は、まったく人目には変だった。これは気が違った、と慌てたらしい。 やがて孫呉空が雲の上を曳々声で引背負ったほどな芭蕉を一枚、ずるずると切出すと、芬と真蒼....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
らむ。 然しながら、勝敗を争う方面に於ては、黒狐的方法は、一の戦術として、既に孫呉の昔から闡明されている。当然のことながら、戦争には常にそれが応用されているし....
おせん」より 著者:邦枝完二
え、若旦那。おせんはそんななまやさしい。――」 「おっと皆までのたまうな。手前、孫呉の術を心得て居りやす」 「損五も得七もありゃァしません。当時名代の孝行娘、た....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いると思うか」 「はっ」 「豎子兵法を知らずといったのはそこだ。わしは坊主だが、孫呉の神髄が何だかぐらいは、噛じっておる。ただし、わしが引き受けるには条件がある....
三国志」より 著者:吉川英治
に、自分の考えを告げてみた。 「名案です。長兄は、そもそも、いつのまにそんなに、孫呉の兵を会得しておられたんですか」 と、二人とも感心した。 その晩、二|更....
三国志」より 著者:吉川英治
と、曹操は営中の善美を凝らして、ふたたび歓待の宴に彼をとらえた。そして夜もすがら孫呉の兵略を談じ、また古今の史に照らして諸家の陣法を評したりなど、興つきず夜の更....
三国志」より 著者:吉川英治
りますかな。聞説、曹丞相は、文を読んでは、孔孟の道も明らかにし得ず、武を以ては、孫呉の域にいたらず、要するに、文武のどちらも中途半端で、ただ取得は、覇道強権を徹....
三国志」より 著者:吉川英治
じませぬ」 と、ひれ伏した。帝は、 「否、否。疾風の計、迅雷の天撃。いにしえの孫呉にも勝るものである。兵は機を尊ぶ。以後、事の急なる時は、朕に告ぐるまでもない....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ゃ」 「いくさの妙策があるというのか」 「あらいでか! 大言と聞いたかしれぬが、孫呉から大江流の兵学も究めた者とお告げしてあるはずだ。しかるに下手な戦のみくり返....