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「宇宙観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宇宙観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
大敗を蒙《こうむ》っているかも知れない。…… これは六十七歳のブランキの夢みた宇宙観である。議論の是非は問う所ではない。唯《ただ》ブランキは牢獄《ろうごく》の....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
出立する。この一句を布衍《ふえん》すると謎の女の人生観になる。人生観を増補すると宇宙観が出来る。謎の女は毎日鉄瓶の音《ね》を聞いては、六畳敷の人生観を作り宇宙観....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ア人の観測と測定/エジプト暦/エジプト天文学者の地位/ピラミッドの計量/支那人の宇宙観/道教/列子の見方/孔子の教え ※ 泰西の科学は特権僧侶階級の私有物/ギリ....
縮図」より 著者:徳田秋声
それらの書物も言葉や文章は面白いが、それを飯の種子として取り扱うのならとにかく、宇宙観や人生観を導き出すにはあまりに非科学的で、身につきそうはなかった。中学時代....
映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
プランクトンがスクリーンいっぱいに活動しているのを見る時には、われわれの月並みの宇宙観は急に戸惑いをし始め、独断的な身勝手イデオロギーの土台石がぐらつき始めるよ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
二章 音楽と美術 ――芸術の二大|範疇《はんちゅう》―― 人間の宇宙観念を作るものは、実に「時間」と「空間」との二形式である。故《ゆえ》に吾人《....
科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
宙の偉大さを感じさせるこの部分は、私たちに岩波文庫に出ている「史的に見たる科学的宇宙観の変遷」(寺田寅彦訳)を思いおこさせる。人類が宇宙へおどろきと好奇の心を向....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
て私は今日も宗教は勿論、哲学上に一つも同意するものはなくて、唯自分で或る哲理的の宇宙観乃至人生観説を持して、余義なく満足しているのである。私の意見では、何事も事....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
?『地代論』 ※『近代民主政治』 ※『将来の哲学の根本問題』 ※『史的に見たる宇宙観の変遷』 ※ランゲ『唯物論史』 『ヘーゲル哲学解釈』 ?『種の起原』 ※....
科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
ために縄目の苦しみを受けなければならなかった。ニュートンがデカルト派の形而上学的宇宙観から割り出した物理学を離れて Hypotheses non fingo と....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
得意の涅覓論であるが、馬琴としては因縁因果の解決を与えたのである。馬琴の人生観や宇宙観の批評は別問題として、『八犬伝』は馬琴の哲学諸相を綜合具象した馬琴|宗の根....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
れた所以《ゆえん》であった。しかるに芭蕉の句では、或る一つの主題をもった人生観や宇宙観やが、直接に観念(思想)として歌われている。これ芭蕉が、蕪村に比して理知的....
雑文一束」より 著者:平林初之輔
に恐れた猛烈な社会主義者であるが、この人がある牢獄に監禁されていた時に考え出した宇宙観がある。それは宇宙間にある星はすべて地球と同じで、宇宙間には無限の地球があ....
三国志」より 著者:吉川英治
|行観も、宿星学も、これは根深く、黄土大陸の庶民に、久しい間信ぜられていた根本の宇宙観であり、それと結ばれていた人生観でもあったのだから、これを否定しては、「三....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だ兵学あるのみだと、きさまにだけは申してある」 「む、ききましたね」 「時世観、宇宙観、そんなことは、きさまにいっても分らぬからいわん。けれどわしの願望は、たま....