守り本尊[語句情報] » 守り本尊

「守り本尊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

守り本尊の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
を考えるために存在しているのだ。だから脳髄は文化の神、科学世界の造物主、唯物宗の守り本尊である」 とか何とかいう迷説を聖書以上に尊重して、一所懸命に自己の脳髄....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
話の題材と云えば「宗介天狗」の事ばかりで、彼らにとって「宗介天狗」は誰よりも尊い守り本尊であった。 もちろん白法師の噂も出た。 「部落の平和を破る者だ」 こ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
方も盲目であったそうでございます。それでございますから、この妙音天様が地神盲僧の守り本尊になっているのでございまして、私共も琵琶を弾《ひ》きまする時は、その妙音....
秋の幻」より 著者:豊島与志雄
でございますな。……ああやっぱりそうでございますか。一目見れば分ります。それでは守り本尊の虚空蔵菩薩様を信心なさらねばいけません。ありがたい菩薩様で、米を一粒人....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
ールの姿はどこにも見えない。 ラシイヌはいくらか不安になった。というのは一行の守り本尊の水晶の球を密封した鉄の手箱をそのレザールが体に着けているからである。 ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た。 「師匠、あの観音五体の中で一体を私にお譲り下さいませんか。私はそれを自分の守り本尊として終生祭りたいと思うのです。もっともお譲り下さるならば、師匠がお求め....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
私は右の不動を出して見ると、なかなか凡作でない。折れた足を継ぎ、無疵にして、私の守り本尊の這入っている観音の祠(これは前におはなしした観音です)の中へ入れて飾っ....
ソクラテス」より 著者:新渡戸稲造
う偉《え》らくなったような気がして、心が弛《ゆる》み、折角《せっかく》青年時代に守り本尊としていた理想を、敝履《へいり》の如く棄て去るのが多いものであるが、独り....