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守り神
「守り神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
守り神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、屋号は竹林堂とかいいましたっけ。ところが、その竹林堂に、もう十年このかた、家の
守り神にしていた金の大黒とかがあったんだそうですが、不思議なことに、その金の大黒....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るでこりゃなぞなぞの判じ物みてえじゃござんせんか。鬼子母神といや、昔から子どもの
守り神と相場が決まってるんだが、それにしても、ぞうりの間に畳御幣をはさんでおくた....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
す。指紋は間違うとも、水晶の印だけは間違わぬ。文明の悪徳退治、地位と名誉と財産の
守り神と云われる本場水晶の印が、御覧の通り一円から十五円まで取り揃えて御座います....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
く平衡をとりかえし、何事も無かった。 大尉を驚かせたのは、米艦隊の最上の空に、
守り神のように端然と游泳をつづけていたメーコン号が、一団の火焔となって、焼け墜ち....
「人形の話」より 著者:折口信夫
。奥州の「おしらさま」は、一体、二体、ときには三体のこともある。近代では主に蚕の
守り神になっている。ということは、農村でいちばん大切な
守り神ということになる。蚕....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
はどういうことかとクリストフは尋ねた。その答えによれば僧侶派とは、宗教上の務めを
守り神や坊主どもに奉仕するということだった。 「そしてそれがなんの妨げになるんで....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
やもめ》には暮らしを助けてやり、孤児は引き取って育ててやった。ほとんどその地方の
守り神だった。彼は勲章を辞退したが、ついに市長に推された。ところがひとりの放免囚....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
なア」 碓井峠の権現さまよ…… だんだんこっちへ近寄って来た。 わしがためには
守り神 もう門口へ来たらしい。 浪人は刀をツト握った。そっと立つと夜具を離れ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
全部活動し、部屋をがたがた動きまわるのを見たら、だれしも、あのありがたいダンスの
守り神、聖ヴァイタスが親しく目の前にあらわれたと思ったことだろう。彼は黒人たちの....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
を見やった。そこではただ床板が、みしりと微かに鳴っただけだった。 「今ね、ぼくの
守り神の聖フェオドル・ストラチラートの一代記を、読んでるところなんです。神様に仕....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
て行くか。」 雨にぬれた師直の顔の上には、さらに涙の雫がほろほろと流れ落ちた。
守り神 師直兄弟が最後のありさまは、大勢の歴史家に因って委しく記されているから....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
焼き、その炭で砂鉄を蹈鞴にかけて地金をも作ったものであったに相違ない。そしてその
守り神を金屋子さんと呼んでいるのであろう。後世は鋳物師の事を多く金屋と呼んでいる....
「城」より 著者:カフカフランツ
は、あなたはしたいことをなさればいちばんいい、と思います。われわれは何もあなたの
守り神ではないのだし、あなたのいくさきざきまで追いかけていく義務なんかありません....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
も案外親切な連中で,山の中で荷物が重くて困っている時など, アネシラッキ ウタラ
守り神さんたち イカスウ ワ※ 手伝っておくれ と叫べば,やって来て荷を....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
道に逸れてしまいましたが、砕けたところでは、 碓氷峠の権現さまよ、わしがためには
守り神 送りましょかよ送られましょか、せめて峠の茶屋までも というようなものにな....