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「守備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

守備の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
げるような大書棚《おおしょだな》が、何段となく古ぼけた背皮を並べて、まるで学問の守備でもしている砦《とりで》のような感を与えていた。 が、それだけの人間が控え....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
もろ》い南ロシア人の血が流れていた。 イワノウィッチが編入された、ワルシャワの守備の連隊が駐屯していたワジェンキ王宮の近所には、パガテラという有名な遊園地があ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
判ったな。――左翼、中央の両隊の目標は、敵の散開線、右翼は横を見て前進、放送局の守備隊と連絡をとれイ。撃ち方、始めッ」 猛烈な機関銃隊の射撃ぶりだった。 敵....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
られた。 それから、その飛行機のことをバイエルタールに訊ねると……英領ケニアの守備隊で同僚を殺し、偵察機一台をさらってここへ逃げこんできた英人飛行士で、その後....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
村々に火を放った。 義元は十六日に岡崎に着いて、左の様に配軍せしめた。 岡崎城守備 庵原元景等千余人 緒川、刈屋監視 堀越義久千余人 十八日には今村を経て沓....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
小早川|隆景、吉川広家、毛利元康以下二万の勢。其他占領した各処には、部将それぞれ守備を厳重にして居たのである。 於行長敗退之事 日本軍襲撃の報を....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
った後、永井|玄蕃頭が、之を預り大場一心斎麾下の水戸兵二百人と、新選組百五十人が守備に任じていたが、大場は元来勤王思想があるので薩長と気脈を通じている容子がある....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
塞附近に集中せられ、強行上陸を企つるものと思わる。依って、わが軍は、全力をあげて守備を固くし、敵を撃退すべし」 通信兵は、耳に入る本営からの命令を復唱した。そ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
と見れば、途中に襲撃って、黒髪を吸い、白き乳を裂き、美しい血を呑もうとするから、守備のために旅行さきで、手にあり合せただけ、少数の黒潮騎士を附添わせた。渠等は白....
火薬船」より 著者:海野十三
輸出し、パリー風の賑かな町で、フランスの東洋艦隊の根拠地でもある。 フランスの守備軍司令部に属する警備庁の、奥まった一室では、長官アンドレ大佐以下の首脳部があ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
「ずっと、南の方さ。台南よりももっと南で、中心よりは西側にあってね。ほら、鳳山守備隊の近くだよ」 「ははあ、馬公の要塞も、割合、近いんだなア」 「それから、ず....
鷭狩」より 著者:泉鏡花
れるなり、せめて時間でも遅れさして、鷭が明らかに夢からさめて、水鳥相当に、自衛の守備の整うようにして、一羽でも、獲ものの方が少く、鳥の助かる方が余計にしてもらい....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
に善政を約束する。思えば、永年苛酷なるドイツ植民政策に虐げられた汝らは、ドイツ軍守備隊長フオン・エッセンに対しても、われ等と協力し復讐をわすれなかった。彼らが、....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に着きました。ここには税関があって出入の物品に課税して居ります。また砲台があって守備の兵士も大分居ります。そこで我らは取調べを受けましてチスガリーという峰の頂上....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
値ある研究対象であるとの年来の考えを一層深くしたのであった。明治四十三年頃、韓国守備中に、箕作博士の『西洋史講話』を読んで植え付けられたこの点に関する興味が、不....