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「守旧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

守旧の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
放な言説をもって思想の維新を叫んでいた。風俗問題とか女子の服装問題とかいう議論が守旧派の人々の間にはかまびすしく持ち出されている間に、その反対の傾向は、殻《から....
近時政論考」より 著者:陸羯南
のは傑人たるを疑うべからず、しかれども、皇武合体を唱うる者あるいは改革に反対する守旧の思想に出でたるあらん、開港貿易を説く者あるいは戦争を厭忌する偸安の思想に出....
流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
ゃないか。おまえらもとっくり考えてみい。――長州で三人、山県の狂介めに頼まれて、守旧派の奴等を斬っちょるんじゃ。その山県狂介は今、なんになっておると思うかよ。陸....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
儒であって、時々極端なる説を唱えられたから、世間には往々《おうおう》伯を頑固なる守旧家の如くに思っている人もあるようなれども、我輩の伝聞し、または自ら伯に接して....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことは確かとして、そうして彼はまた、幕府の保守側を代表する、頑冥《がんめい》なる守旧家でなかったことも確実であります。 小栗は、一面に於て最もすぐれたる進歩主....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
模索して、そのために悶え苦しんでいる。そういう時期がある。 動揺期にある社会は守旧破壊の双方の主張の風を受けてますます波瀾をあげているが、多数の人々はその双方....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
なり。(余輩《よはい》もとより市学校に入らざる者を見て悉皆《しっかい》これを門閥守旧の人というに非ず。近来は市校の他に学校も多ければ、子弟のために適当の場所を選....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
れを方今《ほうこん》、我が国内にある上下二流の党派という。一は改進の党なり、一は守旧の党なり。余輩ここに上下の字を用ゆといえども、敢《あえ》てその人の品行を評し....
西航日録」より 著者:井上円了
んずる風ありて、社会の発達はほとんど絶望のありさまなり。しかしてこのカースト制も守旧風も、みな宗教より起こりしものなれば、インドの宗教の余毒は、よく人を愚かにし....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
の新しいしごとではなかった。維新にまで局面をおし進めた力のうちには、むしろ頑冥な守旧思想があったのである。 さて幕府が消滅し、封建諸侯と武士とがその特殊の身分....