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守氏
「守氏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
守氏の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
お世辞を言ったのは、二人ともに充分納得のゆく、この新屋敷の同居人、不破の関屋の関
守氏でした。 二十三 同居人とは言いながら、離れた本館の方に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、館《やかた》の工事場の方へ、とつかわと出て行ったが、そこには工事監督の不破の関
守氏が行者のような風《なり》をして立って、早くもお雪ちゃんの来るのを認めている。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れる因縁が全くないのです」 と言っているのは、ほかならぬ元の不破《ふわ》の関の関
守氏、今やお銀様の胆吹王国の総理です。それを相手に受けこたえて言う一人の浪人者、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を超越した悠長さで、時代と歴史とに向って感想を発しました。これはたしかに不破の関
守氏に相違ありません。 現に胆吹王国の総理であり、参謀総長を兼ねていたはずの不....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
関を守る人という意味の特別普通名詞であるに相違ない。 してみると、中なる人を関
守氏と呼んだ以上は、ここは関だ、つまりお関所なんだ。お関所は幾つもある、東海道の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
があることを、不審とする人もありましょう。 第一、あの時に不破《ふわ》の関の関
守氏の紹介によって、お銀様が西美濃の地に、かなり広大な地所を購入し、岡崎久次郎の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、三宝院の庭と絵とを見んがためでありました。 それをそそのかしたのは不破の関
守氏でありまして、関
守氏は、つい昨晩、お銀様に向って、こんなことを言いました――....
「じいさんばあさん」より 著者:森鴎外
うのが、丁度三十歳になる伊織に妻を世話をした。それは山中の妻の親戚に、戸田|淡路
守氏之の家来|有竹某と云うものがあって、その有竹のよめの姉を世話したのである。 ....
「日記」より 著者:宮本百合子
思わずには居られない。谷崎氏の亡友で『新小説』発売禁止。 九月六日(水曜) 甫
守氏蜷川氏より来信、黒田朋信氏より『趣味の友』への原稿をもとめられるけれども、こ....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
いえるは、むかしの鉢形の城のありたるところにて、城は天正の頃、北条氏政の弟|安房
守氏邦の守りたるところなれば、このあたりはその頃より繁昌したりと見ゆ。 寄居を....