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「守護職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

守護職の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姉川合戦」より 著者:菊池寛
宗家の義廉に叛いた治郎|大輔義敏にくっついた。そして謀計を廻らして義敏から越前の守護職をゆずらせ、越前の国主になった。織田家は宗家の義廉に仕えて、信長の時まで、....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
樫政親等諸将相率いて、東軍に降るに至った。蓋し将軍義政が東軍に在って、西軍諸将の守護職を剥奪して脅したからである。 天文九年十一月、大内政弘や畠山義就は各々そ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
れた位置から身を起こしつつある。門閥と兵力とにすぐれた会津藩主松平|容保は、京都守護職の重大な任務を帯びて、新たにその任地へと向かいつつある。 時には、オラン....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
悩まされるところから、御祈願のため洛外に鳳輦を進められたという。将軍は病気、京都守護職の松平容保も忌服とあって、名代の横山|常徳が当日の供奉警衛に当たった。景蔵....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して勢力を殺《そ》ぐ、京都の町には生首《なまくび》がごろごろ転がっている。新たに守護職を承った会津中将の苦心というものは一通りでない。病躯《びょうく》を起して、....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
、既に民戸の繁栄して文化の豊かな地となっていたことを語っている。山名|氏清が泉州守護職となり、泉府と称して此処に拠った後、応永の頃には大内義弘が幕府から此地を賜....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
き飛ばしたが、誰も驚きませんでした。 それと押並べて、 「鎌倉右大将宇治山田守護職米友公」 と書きましたけれども、一人として度胆を抜かれたものもなければ、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、同時に、外に向ってなんら怖るるところがない。たとえば、会津の藩の如きでも、京都守護職の大任を受けておりながら、藩士の一人が僅かに土佐藩の一士人を傷つけたという....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まる」 「近藤勇――それほどの勢力となりおったかな」 「市中の威力は町奉行以上、守護職以上、脱走の大藩浪人共も、かれの前には猫のようで、彼を怖るること虎の如し、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
処、豈図《あにはか》らんや右徒党一味の者故、それより最早時日を移し難く、速かに御守護職所司代にこの旨御届申上げ候処、速かにお手配に相成り、その夜五ツ時と相触れ候....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
人々はこの勤王党で、佐幕党は越前の松平春嶽公位の一、二人に止まった。かつ会津侯の守護職とか桑名侯の所司代とかも免職になった。そこで幕府方は驚くと共に不平を起し、....
梟雄」より 著者:坂口安吾
国はまったく彼のものであった。全ての権力は彼にあった。しかし土民たちは美濃古来の守護職たる土岐氏の子孫を尊敬することを忘れなかった。 道三は腹を立てた。そして....
話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
からいえば、近藤だっても悪くもいわれない。近藤は京都にまいりまして間もなく、京都守護職であった会津侯と結託して、芹沢鴨《せりざわかも》・土方歳三《ひじかたとしぞ....
新撰組」より 著者:服部之総
方《かなた》の事実のなかに横たわっている。 二 肥後守|容保《かたもり》 京都守護職松平容保は純情一徹の青年政治家である。公武合体=尊王攘夷のたてまえに――こ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
覚えでも書いているのか。 すると、その眼のまえを、一群の武士を従えたこの地方の守護職らしい格式張った騎馬の武家が、路傍の彼を馬上からジロジロ見つつ、森の内へ通....