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安井息軒
「安井息軒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
安井息軒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ながわりゅう》という古流な揉《も》み方で一二度やらせれば大抵の胃病は根治出来る。
安井息軒《やすいそっけん》も大変この按摩術《あんまじゅつ》を愛していた。坂本竜馬....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の武居拙蔵、その人は漢学者としての古賀※庵に就き、塩谷宕陰、松崎慊堂にも知られ、
安井息軒とも交わりがあって、しばらく御茶の水の昌平黌に学んだが、親は老い家は貧し....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
た。もしこの人が旧新約書を読んだなら、あるいはその中にも契合点を見出だして、彼の
安井息軒の『弁妄』などと全く趣を殊にした書を著したかも知れない。 以上は抽斎の....
「鴎外・漱石・藤村など」より 著者:宮本百合子
て纔《わずか》に免れ」「辺務を談ぜないということを書いて二階に張り出し」たりした
安井息軒の生きかたをそのままに眺めている鴎外の眼も、私に或る感興を与えた。この短....
「繻珍のズボン」より 著者:宮本百合子
するので、これは武術より学問へ進む方がよかろうということになって、二十歳前後には
安井息軒についていたらしい。やがて洋学に志を立て、佐久間象山の弟子になって、西洋....
「孟母断機」より 著者:上村松園
わたくしは、かつてのわたくしの作「孟母断機」の図を憶い出すごとに、一代の儒者、
安井息軒先生の、右のお言葉を連想するを常としている。 嘉永六年アメリカの黒船が....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
きわめて少数であるが、明治の初年にはまだ相当に碩学《せきがく》がおったのである。
安井息軒、元田東野、重野成斎、川田甕江、大槻磐渓、鷲津毅堂、岡松甕谷、阪谷朗廬、....
「春心」より 著者:田中貢太郎
だ、汝なんざ無学だから、こんなことを云っても判らないだろうが、私はこう見えても、
安井息軒の門にいたのだ、西郷さんの戦に、熊本城に立て籠って、薩摩の大軍をくいとめ....