安倍能成[語句情報] » 安倍能成

「安倍能成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

安倍能成の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
た。 今度は催促されないように折り返し色紙を返送した。(昭和九年十二月、渋柿)安倍能成君が「京城より」の中で「人柱」ということが西洋にもあったかどうかという疑....
模倣と独立」より 著者:夏目漱石
れども、速水さんから頼まれた訳でもありません。今度私が此処《ここ》に現われたのは安倍能成《あべよししげ》という――これも偉い人で、やはり私の教えた人でありますが....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
古い何物もないということを痛切に感じさせられたのであった。 その後に私は友人|安倍能成君の「西洋哲学史」を読んで、ロイキッポス、デモクリトス、エピクロスを経て....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
係についての多くの所論に影響されたと思われる点が少なくない。また友人|小宮豊隆・安倍能成両氏の著書から暗示を受けた点も多いように思われるのである。 なお拙著「....
生活者としての成長」より 著者:宮本百合子
二言で云いつくし現しつくせない若い精神の苦悩があるのではないだろうか。 この間安倍能成氏が一高の校長となったときの何かの談話で、現代の青年はさまざまの外面的な....
平和運動と文学者」より 著者:宮本百合子
は各専門分野から養老院という辛辣な別名を与えられていますが)の会員と会食したり、安倍能成、志賀直哉そのほかを招いて天皇の前で文化・文学座談会というようなものをや....
日本の青春」より 著者:宮本百合子
院へ漱石をつれて来たら、彼は何について、どんな話をしただろう。まず第一に昔友達の安倍能成氏が院長をやっていることを彼流に大笑いしたにちがいない。どうだい、オイケ....
女の手帖」より 著者:宮本百合子
共学 期待はずれた今度の内閣改造の中で僅かに生彩を保つのは安倍能成氏の文部大臣であるといわれる。朽木の屋台にたった一本、いくらかは精のある....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
NHKの報道放送で文学博士和辻哲郎は、天皇制護持の哲学上の基礎づけを行った。文相安倍能成は二月十一日、日本の建国記念日とされている日に、大和民族の優秀性を意味し....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
化的気品もあるに拘らず、一種思想上の卑俗感を与えるのはこれだ。 阿部次郎(及び安倍能成)を二代目漱石文化の代表者だとすれば、和辻哲郎教授は寧ろ約二代目半の代表....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
というのは畢竟自然の威力を畏れ、その命令に逆らわないようにするための用意である。安倍能成君が西洋人と日本人とで自然に対する態度に根本的の差違があるという事を論じ....
文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
をして乱読暴読しました。ここでは岡倉天心《おかくらてんしん》の茶の本とか唐詩選、安倍能成《あべよししげ》と云う方のカントの宗教哲学と云ったぜいたくな書物まで乱読....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
は天に則して私を去るのであります。私というのは泥であります。泥を去る。漱石さんと安倍能成さんとが会ったときに施しということについて私はどうも困る、どうしたもんで....
読書遍歴」より 著者:三木清
トール・フランスの家の近くにあったが、ちょうど私のパリにいた時に彼は死んで、私は安倍能成氏と一緒にその葬式に行った。何かの因縁というものであろうか。そういうわけ....
南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
廻《まわ》って、大得意であった。 岩波《いわなみ》さんの所へ行った時に、丁度|安倍能成《あべよししげ》さんが見えていたが、この絵を見せたら、「うん、これは寺田....